顔のリフトアップに効果的な方法は?筋トレ・マッサージ・美顔器以外も徹底解説
年齢とともに気になり始める顔のたるみやシワ。鏡を見るたびに、フェイスラインの崩れが気になっている方も多いのではないでしょうか。
顔のリフトアップは、若々しく美しい印象を保つための重要なポイントです。筋トレやマッサージ・美顔器などが一般的な方法として知られていますが、それ以外にも効果的な方法があります。
本記事では、顔のリフトアップに役立つさまざまな方法について解説していきます。顔の若々しい印象を取り戻すためにも、ぜひ最後までご覧ください。
顔のリフトアップとは
顔のリフトアップとは、顔のたるみやシワを改善する方法のことです。おもに以下のような悩みを抱えている人におすすめです。
- 年齢とともに顔のたるみが目立つようになった人
- ほうれい線やマリオネットライン(口角からあごにかけてのシワ)が気になる人
- 肌のハリや弾力が失われている人
顔全体のたるみは、加齢によって表情筋が衰えるのとともに、肌を支える力が低下することによって引き起こされます。これらの症状は、顔のリフトアップによって改善される可能性があります。
顔がたるむ5つの原因
顔のたるみが起こるおもな原因には、以下の5つが挙げられます。
- 加齢による皮膚の老化や筋力の衰え
- 紫外線から受ける肌ダメージ
- スキンケア不足による肌の乾燥
- 慢性的な姿勢の悪さ
- 血行不良による老廃物の蓄積
人によっては複数の原因が重なって起きている場合もあります。ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
加齢による皮膚の老化や筋力の衰え
顔のたるみは、加齢にともなう皮膚の老化と筋力低下がおもな原因です。歳を重ねるにつれて肌の細胞が老化し、ターンオーバーのサイクルが乱れてきます。
ターンオーバーとは、古い角質が剥がれ落ち、新しい細胞が生まれる肌の再生プロセスのことです。このサイクルが乱れると、肌のハリと弾力を保つ重要な役割を果たすコラーゲンやエラスチンの生成量が減少します。その結果、肌がたるみやすくなるのです。
加えて、顔には約30種類もの表情筋があります。これらの筋肉が年齢とともに衰えてくると、顔の脂肪や皮膚を支える力が弱まります。特に、目元・口元・頬などの部位は、たるみが目立ちやすくなります。
紫外線から受ける肌ダメージ
紫外線は、シミや乾燥だけではなく、たるみの原因にもなる肌の大敵です。紫外線は肌にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンなど肌の弾力を保つ成分を破壊します。結果として、肌はたるみやすくなりシワも目立ってきます。
さらに、紫外線は肌のバリア機能も低下させます。バリア機能が弱まると肌の水分が奪われやすくなり、乾燥状態に陥ります。乾燥した肌は弾力性を失い、たるみを引き起こす原因となるのです。
スキンケア不足による肌の乾燥
肌の水分量は、スキンケアによって大きく左右されます。スキンケアが不十分だと、肌は乾燥し弾力を失ってしまうため、たるみやすくなるのです。
乾燥が進行すると肌のバリア機能も低下します。バリア機能とは、外部からの刺激から肌を守る機能のことです。
この機能が弱まると、肌は外的刺激に対する抵抗力を失い、更なる乾燥を招きます。こうして、乾燥とバリア機能の低下が悪循環を引き起こすのです。
慢性的な姿勢の悪さ
顔のたるみの原因のひとつに、長期間にわたる姿勢の悪さもが挙げられます。たとえば、デスクワークで猫背やストレートネックの状態が続くと、本来の役割を果たすべき筋肉のバランスが崩れてしまいます。すると、筋肉の上に乗っている脂肪の位置もずれ、たるみが生じてしまうのです。
血行不良による老廃物の蓄積
体の冷えや老廃物の蓄積で血行不良を引き起こすと、体内の老廃物や余分な水分が適切に排出されず、体内に溜まってしまいます。特に、顔周りはむくみが生じやすく、これがたるみの原因となります。
顔のリフトアップに効果的な方法【セルフケア】
ここからは、顔のリフトアップに効果的なセルフケア方法を紹介していきます。
- 顔の筋トレ
- マッサージ
- 美顔ローラー
- 美顔器
それぞれの方法について詳しくみていきましょう。
顔の筋トレ
顔の筋肉を鍛えることで皮下や皮下脂肪を支える筋力がつき、たるみを防ぎやすくなります。特に、表情筋を意識的に使うことで顔全体の引き締め効果が期待できます。ここでは、口周りの筋肉を鍛えられる口輪筋のエクササイズをご紹介します。
口輪筋トレーニング
口の周りを円状に取り巻く口輪筋は、頬やあごの筋肉とつながっています。そのため、口輪筋を鍛えることで、顔全体のたるみ解消に効果が期待できます。
- 1.唇を寄せて前に突き出し、そのまま5秒間キープする
- 2.ゆっくりと唇を元の位置に戻す
- 3.唇で歯を覆うように巻き込み、首に力が入らないように注意しながら5秒間キープする
- 4.ゆっくりと自然な表情に戻す
- 5.1~4を1セットとし、3セット繰り返す
マッサージ
顔のリフトアップには、筋トレだけではなくマッサージも効果的です。マッサージをおこなうことで老廃物の排出を促進し、すっきりとしたフェイスラインに近づきます。ここでは、頭皮のリンパケアをご紹介します。
頭皮マッサージ
頭皮と顔はつながっているため、頭皮をほぐすことで顔の筋肉が引き上げられ、リフトアップ効果が期待できます。まず、両手でこぶしを握ります。そして、指の第二関節(指の付け根から2番目の関節)を使って、頭皮全体を優しくマッサージしていきます。
マッサージは以下の順序でおこないましょう。
- 1.前頭部(おでこ)
- 2.髪の生え際
- 3.こめかみ
- 4.えりあし(首の付け根)
頭皮全体をまんべんなくほぐしたら、最後にマッサージの方法を変えます。指の腹を使って、髪の生え際から頭頂部・後頭部・うなじに向かって、ゆっくりと優しく押し流すように動かします。このマッサージにより、頭皮に溜まった老廃物が排出されやすくなります。
頭皮マッサージは、仕事や家事の合間やシャンプー時のケアで取り入れるのがおすすめです。
美顔ローラー
美顔ローラーは、マッサージで表情筋を刺激することによりフェイスラインの引き締めが期待できます。特に、顔の筋肉が衰えることでたるみが生じるため、定期的に使用することでリフトアップ効果が得られます。
美顔ローラーを使用する際は、必ず上向きに転がすことが重要です。下向きに転がすと、逆にたるみの原因になることがあります。お風呂上がりやスキンケアの際に使用することで、肌が柔らかくなり、効果的にマッサージをおこなうことができます。
美顔器
美顔器とは、自宅で手軽に本格的なフェイシャルケアができる美容機器です。美顔器にはさまざまな種類があり、それぞれ効果や特徴が異なります。代表的な美顔器には、以下のようなものがあります。
美顔器の種類 | 特徴 |
---|---|
スチーマー | 温かい蒸気を肌に当て、毛穴を開かせたり、肌を柔らかくしたりする |
イオン導入器 | 微弱な電流を流すことで、美容成分を肌の奥深くまで浸透させる |
超音波美顔器 | 超音波の振動で肌の新陳代謝を促進し、リフトアップや引き締め効果が期待できる |
EMS美顔器 | EMS(Electrical Muscle Stimulation)の力で筋肉を刺激し、たるみやシワの改善を目指す |
LED美顔器 | LEDの光を照射することで肌のターンオーバーを促進したり、ニキビを予防したりする効果が期待できる |
高周波美顔器 | 高周波の熱エネルギーで肌を温め、コラーゲンの生成を促す |
美顔器は、自宅で手軽にリフトアップケアができることがメリットです。自分の目的やお悩みに合った美顔器を選ぶようにしましょう。
美顔器については以下の記事でもご紹介していますので、より詳しく知りたい方はあわせてお読みください。
>>【2025年最新】小顔美顔器おすすめ18選!人気商品を比較
顔のリフトアップに効果的な方法【エステサロン】
続いて、顔のリフトアップに効果的なエステサロンでの施術をご紹介します。
- 光フェイシャル
- ラジオ波(RF)
- 小顔矯正・コルギ
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
光フェイシャル
光フェイシャルは、インテンスパルスライト(IPL)と呼ばれる特殊な光を肌に照射することで美容効果を得る施術です。
この光は、肌の表面だけではなく内部にも働きかけるため、細胞の活性化を促進し、コラーゲンやエラスチンの生成を助けます。これにより、肌のハリや弾力が向上し、リフトアップ効果が期待できます。
また、シミや赤ら顔などにも効果が期待できるため、肌質を改善しながらリフトアップしたい人におすすめです。
ラジオ波(RF)
ラジオ波は、高周波の電磁波を利用して皮膚や皮下組織に熱を加える施術です。真皮層に熱を加えることでコラーゲン繊維を収縮させ、即時的に皮膚を引き締める効果があります。
また、ラジオ波の熱によって刺激された線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成が促されるため、長期的な肌の引き締まりやハリ・弾力不足の改善が期待できるのです。
小顔矯正・コルギ
小顔矯正は、顔の骨格や筋肉のバランスを整えることを目的とした施術です。おもに、顔周りの筋肉を刺激して血行を促進することで、むくみやたるみを軽減します。小顔矯正の施術には、マッサージや手技を用いてリンパの流れを改善し、老廃物を排出しやすくする効果があります。
コルギは韓国発祥の美容法で、骨に圧を加えることで顔や体のバランスを整える施術です。手技によって骨と筋肉のあいだにある血管やリンパを刺激し、血流を改善します。これにより、むくみや老廃物の排出が促進され、顔のラインを整える効果に期できます。
顔のリフトアップに効果的な方法【美容医療】
続いて、顔のリフトアップに効果的な美容医療の施術をご紹介していきます。
- ヒアルロン酸注入
- 糸(スレッド)リフト
- 切開リフト
それぞれの施術について詳しく解説していきます。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入とは、非常に高い保水力を持つヒアルロン酸という成分を、注射器を用いて皮膚の特定の部位に直接注入する施術です。皮膚の内側にヒアルロン酸を注入することで、たるんだ組織を持ち上げて引き締める効果があります。特に、頬やあごのラインに注入することで顔全体の輪郭を整え、若々しい印象を与えることができます。
糸(スレッド)リフト
糸リフト(スレッドリフト)は、皮膚を切開することなく、特殊な糸を使用して顔のたるみを改善する施術です。コグ(棘)が付いた溶ける糸を皮下に挿入し、皮膚や脂肪を引き上げることでリフトアップを図ります。糸が挿入されることで周囲の組織が刺激され、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されることにより肌のハリや弾力も向上します。
切開リフト
切開リフト(フェイスリフト)は、顔のたるみやシワを改善するための外科的な施術です。切開リフトでは耳の周辺やこめかみの部分を切開し、皮膚を剥がして筋膜を引き上げます。
たるみの原因となっている不要な皮膚や組織を取り除くことができるため、根本的なたるみの改善とリフトアップが期待できます。非侵襲的な施術に比べてダウンタイムが長いことがデメリットですが、持続性が高く、通常5年から10年程度の効果が期待できることがメリットです。
顔のリフトアップを妨げるNG習慣
最後に、顔のリフトアップを妨げてしまうNG習慣を紹介していきます。
過度なマッサージ
顔のリフトアップに過度なマッサージはNGです。顔の皮膚はとてもデリケートなので、強い力でマッサージをすると逆にたるみを悪化させる恐れがあります。
また、強く皮膚をこすってしまうと、色素沈着を起こすリスクがあるため注意が必要です。顔のたるみが気になる場合は、マッサージだけではなく、表情筋を鍛えるエクササイズを併せておこなうことをおすすめします。
紫外線対策を怠る
紫外線対策を怠ることは、顔のリフトアップにとってもNG習慣です。紫外線によって肌が受けるダメージが蓄積すると、たるみやシワが目立つようになり、リフトアップの効果を得ることが難しくなってしまいます。
そのため、日中に外出する際は、必ず日傘やサングラス・帽子などを使って肌を紫外線から守ることが大切です。また、日焼け止めは外出時だけではなく、室内でも塗るのを忘れないようにしましょう。
不適切な洗顔
不適切な洗顔も、顔のたるみを引き起こすことがあります。洗顔時に強くこすったりゴシゴシ洗ったりすると、肌の表面が傷つき角質層が厚くなります。この摩擦は、肌のバリア機能を低下させ、乾燥やたるみを引き起こす原因となります。
洗顔時は、泡を使って優しく洗うことがポイントです。指が直接肌に触れないように、泡で包み込むように洗って摩擦を減らしましょう。
まとめ
本記事では、顔がたるむ原因やリフトアップに効果的な方法を解説してきました。顔のリフトアップに効果的な方法には、以下のようなものが挙げられます。
【セルフケア】
- 顔の筋トレ
- マッサージ
- 美顔ローラー
- 美顔器
【エステサロン】
- 光フェイシャル
- ラジオ波(RF)
- 小顔矯正・コルギ
【美容医療】
- ヒアルロン酸注入
- 糸(スレッド)リフト
- 切開リフト
ひとつの方法にこだわらず、複数のケアを組み合わせることでより高い効果的を期待することができます。若々しい印象を保つためにも、今日からリフトアップケアを始めてみましょう。