脂肪溶解注射で小顔になる？リスクやダウンタイムなど解説

美容医療の中でも、メスを入れずに小顔が目指せる施術として注目されているのが脂肪溶解注射です。脂肪吸引のような小顔施術だと抵抗がある方でも、脂肪溶解注射であれば挑戦したいと考える方が多いようです。

とはいえ、気になるのは効果ですよね。せっかく脂肪溶解注射を受けても、「顔痩せできなかった」「失敗した」となると、がっかりしてしまうものです。本当に小顔になれるのか、しっかりと確認したうえで挑戦したいと感じる方が多いのではないでしょうか。今回は、脂肪溶解注射で小顔になれるのか、またダウンタイムやリスクについて解説します。

脂肪溶解注射とは

脂肪溶解注射とは、脂肪細胞を溶かす薬剤を皮下脂肪に直接注入することで、部分痩せを狙う施術です。痩せたい部分に脂肪溶解注射を打つと、注入した薬剤が浸透して脂肪細胞を溶かします。そのため、部分痩せが可能になるのです。

顔への注入も可能で、頬のふくらみを小さくしたい場合は頬に、気になる二重あごを解消したい場合はあごに脂肪溶解注射を打つことができます。注射を打つだけで、手軽に小顔を目指せるのが脂肪溶解注射のメリットといえるでしょう。

成人すると、体内の脂肪細胞の数が増減することはないとされていますが、脂肪溶解注射では脂肪の数を減らせるのが大きな特長です。減少した脂肪細胞の数が増えることもないので、リバウンドもしにくい施術として人気を集めています。

脂肪溶解注射で得られる小顔効果とは

小顔を目指せる脂肪溶解注射ですが、顔の気になる部分に打つことでどのような効果が得られるのでしょうか。具体的な効果について、ひとつずつご紹介していきます。

顔の脂肪を減らせる

顔の脂肪を落としたい部位に脂肪溶解注射を打つと、その部位の脂肪細胞が溶解されるので小顔になれます。「太ると顔に肉が付きやすくて困る」という方もいると思いますが、脂肪溶解注射を打って顔の脂肪細胞そのものを減らせれば、そうした悩みから解放されるのがメリットです。

また、人によっては頬やあご、鼻など特定の部位に脂肪が付きやすく、「鼻が大きく見える」「二重あごになりがち」などの悩みを抱える方もいることでしょう。そんな悩みも、脂肪が付きやすい部位に脂肪溶解注射を打つことで解消さる可能性が高いです。脂肪溶解注射を打つことで分解された脂肪は、汗や尿として体外に排出されるので、安心して施術を受けることができます。

顔のセルライトを減らせる

皮下脂肪と老廃物が結び付くとセルライトができますが、脂肪溶解注射にはセルライトを減少させる効果があるとされています。セルライトができやすい部位として、太ももや二の腕などがありますが、実は顔にもセルライトはできます。

顔にセルライトができると、顔がむくみやすくなり大きく見えるようになるほか、ダイエットをしたくらいでは除去するのが難しく、なかなか小顔になれません。脂肪溶解注射はセルライトも溶かせるので、ダイエットなどでは実現が難しいセルライトによる大顔も解消して小顔を得ることができるのです。

むくみを改善できる

むくみやすい人は、本来は顔が大きいわけではないのに、むくんでいるせいで顔が大きく見えがちです。脂肪溶解注射には、リンパの流れや老廃物の排出を促進する作用もあるとされており、むくみの改善も期待できます。むくみのせいで顔が大きく見える方は、脂肪溶解注射でむくみが改善されれば、フェイスラインがスッキリとして小顔に見えるようになるでしょう。

リバウンドしにくい

顔痩せを成功させ、小顔になれたとしても、少し油断するとリバウンドしてしまうことがあります。特に厳しい食事制限のダイエットによって小顔を手に入れた場合は、リバウンドするケースが多いといえます。

その理由は、ダイエットによる顔痩せの場合、脂肪細胞一つひとつが小さくなっただけで数自体は変わっていないからです。そのため、ダイエットをやめて食事を元に戻せば、脂肪細胞一つひとつが大きくなって、顔も大きくなってしまいます。

それに対して、脂肪溶解注射では脂肪細胞そのものの数を減少させることができるため、顔痩せ効果が持続しやすく、リバウンドが起きにくいのがメリットです。

フェイスラインがすっきりとする

脂肪溶解注射を注入して、顔に付いた余分な脂肪を除去できれば、フェイスラインがすっきりとします。シュッと引き締まった顔になり、より小顔に見えるようになるでしょう。

しわやたるみを改善できる

脂肪溶解注射のメリットとして、しわやたるみの改善につながる点も挙げられます。顔に脂肪が付くことでたるみやたるみじわが発生することがありますが、脂肪溶解注射を打って脂肪を減少させることで顔のたるみを解消し、引き締めることができるのです。

通常、脂肪が減少すると、逆にたるみやしわが増えるものですが、脂肪溶解注射を打つと、脂肪細胞が溶解するだけでなく、コラーゲンの生成が促進されることが分かっています。コラーゲンが顔にハリを与え、たるみやしわの改善にもつながるということです。

小顔の脂肪溶解注射が人気な理由

さまざまな小顔整形の中でも、脂肪溶解注射は人気があります。なぜ、脂肪溶解注射を選ぶ人が多いのでしょうか。理由をみていきましょう。

痛みや腫れが少ない

顔の脂肪を取る小顔整形として代表的なのが、脂肪吸引です。麻酔を打っておこなうため施術自体の痛みは比較的少ないものの、術後は腫れて内出血を起こすなど、痛みがしばらく続きます。

その点、脂肪溶解注射は脂肪を溶かす薬剤を注入するだけなので、痛みや腫れなどの症状が少ないのが特徴です。そのため、痛いのが苦手な方、ダウンタイムを最小限に抑えたい方に人気が高い小顔整形となっています。

短期間で小顔効果が得られる

注入する薬剤によっても効果の現れ方は異なるものの、脂肪溶解注射は基本的に短期間で小顔効果が得られる施術です。ダイエットやマッサージなどの方法だと、小顔効果を得るまでに一定の期間が必要となりますが、脂肪溶解注射であれば早ければ2～3日の間に効果を実感できます。「来月の結婚式までに小顔になりたい」といった願いを叶えるのも不可能ではありません。

ダウンタイムがほとんどない

メスを使わない施術なので、脂肪溶解注射はダウンタイムがほとんどなく、これも人気の理由となっています。施術を受けた日に帰宅できますし、次の日にはメイクをして普通に仕事に行くことも可能です。

ダウンタイムがある小顔整形だと、家族に内緒で施術を受けるのは難しく、しばらく誰にも会えない状態になったりするものですが、その点、脂肪溶解注射は気楽に受けられます。周りにバレることなくこっそり受けられるのも、脂肪溶解注射の大きなメリットです。

脂肪細胞の数を減少できる

ダイエットをしても脂肪細胞自体を大幅に減少させることはできませんが、脂肪溶解注射では脂肪細胞の数を減らすことができます。脂肪細胞が減少するということは、太りにくくなるということ。脂肪溶解注射による小顔整形は、特に顔に脂肪が付きやすい方にとって魅力的な施術といえます。

小顔の脂肪溶解注射できる適応部位

小顔目的で脂肪溶解注射を受ける場合、下記の部位に注入することができます。

• 額
• 上まぶた
• こめかに
• 鼻、小鼻
• 頬（頬骨部分、下頬部分）
• ほうれい線部分
• フェイスライン
• あご下

小鼻が膨らんでいる、鼻筋がはっきりしていない、フェイスラインにたるみがあるなど、悩みに合わせて脂肪溶解注射をすれば、希望の顔の形状に近づけることができます。

脂肪溶解注射のダウンタイムと効果持続期間

脂肪溶解注射はダウンタイムが少ないとはいえ、全くないわけではありません。また、効果の持続期間についても気になるところです。脂肪溶解注射による小顔整形のダウンタイムと効果持続期間について紹介します。

ダウンタイム

細い注射針で注入する施術なので傷跡が残ることはないものの、腫れや内出血などが起こることはあります。人によっては数日程度、筋肉痛のような痛みを感じる方もいるようです。腫れや内出血などについては個人差があるものの、ほとんどの場合、一週間程度で気にならなくなります。

効果持続期間の目安

ヒアルロン酸注入などの施術は、時間の経過とともに注入したヒアルロン酸が吸収されていくために定期的に施術を受けなければなりません。その点、脂肪溶解注射は脂肪細胞を溶かす施術で、溶けた脂肪細胞が再生されることはないため、効果が半永久的に持続します。つまり、定期的に施術を受ける必要はありません。

とはいえ、1回の脂肪溶解注射で十分な効果を得られるかというとそうではなく、複数回施術を受けるのが望ましいとされています。一般的には、1～2ヶ月くらいの期間をかけて、3～5回程度受けるケースが多いようです。

脂肪溶解注射のリスクとは

手軽に小顔になれるイメージの脂肪溶解注射ですが、リスクもあります。施術を受けるかどうかを決める前には、リスクについても知っておきましょう。

イメージと違う仕上がりになることがある

脂肪溶解注射をおこなっても、自分が期待していた仕上がりにならないこともあります。例えば、脂肪溶解注射を打って顔の丸みが取れたものの、頬がこけて老けた印象になってしまうこともあります。また、「もっとフェイスラインがシャープになると思っていた」「なりたいイメージと違う」ということもあるでしょう。

そうした失敗を避けるには、小顔の脂肪溶解注射で評判のいい医師に依頼すること、カウンセリング時に医師としっかりとコミュニケーションを取ることが大切です。自分のなりたいイメージと医師の目指す仕上がりのイメージに差が出ないように、しっかりと自分の意思を伝えましょう。

左右差が出ることがある

左右に同じように脂肪溶解注射を注入したつもりでも、仕上がりが異なってしまうことがあります。注入する薬剤によっても効果の現れ方が異なりますし、薬剤と体質との相性もあるため、脂肪溶解注射で左右対称に仕上げるのは難しいのです。左右差のリスクを減らすには、脂肪溶解注射の経験が豊富で技術の高い医師に依頼することが大切です。

たるみが生じることがある

たるみ解消にもなる脂肪溶解注射ですが、医師の技術次第では逆にたるみが生じてしまうこともあります。脂肪溶解注射は、薬剤を注入する部位と注入する量をミリ単位で調整することが必要なので、やはり信頼できる医師を選ぶことが大切です。

小顔の脂肪溶解注射がおすすめな人

脂肪溶解注射は小顔に効果的な施術とはいえ、人によっては別の小顔整形のほうが満足できることもあります。向き不向きがある施術なので、自分に合うかどうかよく考えて決めるようにしましょう。

小顔の脂肪溶解注射は、下記のような方におすすめです。

• 顔に脂肪が付きやすい方
• ダイエットをしても顔が痩せにくい方
• 手軽に小顔になりたい方
• 目が腫れぼったい、団子鼻などの悩みがある方
• 短期間で小顔を目指したい方
• 顔にメスを入れずに小顔になれる施術を受けたい方
• ダウンタイムが少ない方法で小顔になりたい方
• すっきりとしたフェイスラインを目指したい方
• 小顔効果が持続する施術を受けたい方

顔の脂肪が少ない方は、脂肪溶解注射では小顔は目指せません。また、脂肪溶解注射でたるみなどが改善されることはあるとはいえ、たるみの改善がメインの目的であれば、ハイフや糸リフト、リフトアップなどを検討するほうが良いでしょう。

小顔の脂肪溶解注射Q&A

小顔目的での脂肪溶解注射にまつわるよくある質問にお答えします。

1回の施術でも効果はありますか？

脂肪溶解注射は、1回の施術でもある程度の効果を得ることが可能です。ただし、効果の現れ方には個人差があり、満足のいく小顔効果を得るには、3～5回程度の施術を受けるのが一般的です。

2回目の施術はいつ受けることができますか？

複数回施術をする場合、1回目の施術から一週間以上空けてから2回目の施術を受けることになります。それ以降の施術についても、最後に脂肪溶解注射を注入してから1週間以上空けることが必要です。

妊娠中や授乳中でも施術を受けることはできますか？

妊娠中や授乳中は体調が変化しやすいため、脂肪溶解注射については受け入れていないクリニックが多いようです。クリニックによっては妊娠中・授乳中でも施術が受けられるところもあるかもしれませんが、体調のことを考えると妊娠中や授乳中の脂肪溶解注射は控えたほうがいいでしょう。

痛みはありますか？

注射針を刺すときに少し痛みはありますが、麻酔クリームなどを塗布して施術を受けることもできるため特に心配は必要ありません。施術を受けた後に、少し腫れや痛みが出ることもありますが、通常は一週間程度でおさまります。

リバウンドしませんか？

脂肪溶解注射は、脂肪細胞そのものの数を減少させることができるので、リバウンドしにくい施術です。得られた小顔効果は、大幅に太ったりしない限り半永久的に継続します。

まとめ

小顔目的での脂肪溶解注射について解説しました。短期間で小顔になれること、またダウンタイムが少なく、効果が持続することが脂肪溶解注射の大きなメリットといえます。

脂肪溶解注射に興味がある方は、まずは自分に向いている施術かどうか考えてみましょう。実際に施術を受ける場合は、脂肪溶解注射で豊富な経験を積んだ技術ある医師に依頼するようおすすめします。