エラ張りを解消する方法7選!整形手術なしで小顔になりたい人へ
エラ張りが気になっている方のなかには、「改善するには整形をするのが効果がありそう」「だけど顔にメスを入れるのはこわい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、エラ張りの原因で多いのは骨格ではなく、咬筋の発達によるものです。また、普段の生活習慣によってエラ張りを引き起こしている可能性もあります。
そのため、整形手術以外の方法でエラ張りを解消することも可能です。まずは、自分がエラ張りになっている原因を見つけましょう。
この記事では、エラ張りの原因やエラ張りになりやすい人の特徴、予防法についても詳しく解説していきます。さらに、整形手術以外のエラ張り解消方法についてもあわせてご紹介しますので、エラ張りを解消して小顔になりたい方はぜひ参考にしてください。
エラ張りの原因
エラ張りの原因には「骨格」「咬筋の発達」の2つがあります。ここでは、それぞれの原因について解説していきます。
骨格
エラ張りには、下顎骨の後方の角度を形成する「下顎角(かがくかく)」と呼ばれる骨の形状が影響しています。下顎角は耳のすぐ下にあり、この骨の位置が低かったり広がっていたりしているとエラ張りが目立ってしまうのです。下顎角の形状は遺伝や生まれつきの可能性が高く、解消するには骨削りといわれる手術が必要になります。
咬筋の発達
エラ張りの原因で多くみられるのが咬筋の発達です。咬筋は耳の後ろから頬にかけて広がっている筋肉のことで、ものを食べる時に使われます。
日常的に使う筋肉のため衰えにくく、発達すると小さくするのが難しいといわれています。生活習慣の癖が原因で知らないうちに発達しているケースが多いです。
エラ張りの原因を確認する方法
エラ張りの原因が骨格なのか咬筋なのか判断がつかないという場合は、奥歯を「いーっ」と強く食いしばってみてください。エラ部分が膨らんでいると咬筋の発達、膨らまない場合は骨格が原因だと考えられます。
エラ張りになりやすい人の特徴
ここからは、エラ張りになりやすい人の特徴についてご紹介していきます。自分に当てはまるポイントがあるかチェックしてみましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある
歯ぎしりや食いしばりをする癖のある方は、咬筋が発達してエラ張りになりやすい傾向があります。歯ぎしりや食いしばりの明確な原因はわかっていませんが、ストレスや歯の噛み合わせ、咬筋の過度な使用によって引き起こされるといわれています。
噛み癖がある
噛み癖とは、噛む位置に癖があることをいいます。奥歯でしか噛まない方は咬筋が発達しやすく、また、左右どちらかの奥歯でばかり物を噛んでいる場合は片方だけ咬筋が発達してしまいます。知らず知らずのうちに噛み癖がついていることが多いため、意識しなければ治すことができません。
硬いものをよく食べる
硬いものをよく食べる方もエラ張りになりやすいでしょう。硬いものを噛むときは咬筋に強い力が加わります。咬筋は使えば使うほど発達するため、硬いものばかり食べているとエラが張ってしまうのです。
顔がゆがんでいる
顔がゆがんでいると、あご周りの咬筋の筋肉が緊張して硬くなりエラ張りになってしまいます。頬骨や口角、眉や目の高さなどが左右で違ってきたら、顔がゆがんできている可能性があるため注意が必要です。
姿勢が悪い
猫背などの悪い姿勢になっている人は、うつむき気味であごが突き出した姿勢になっています。この姿勢は首や肩の筋肉を緊張させます。その結果、あごに力がはいりやすくなり、エラ張りを引き起こしやすくなるのです。
肩や首が凝っている
肩や首が凝っていると、頬骨と下あごを結ぶ靭帯や周辺の筋膜が緩み、表情筋や側頭筋が緊張して動かしにくくなります。それにより後方の脂肪組織が前に流れこみ、フェイスラインがたるんでエラが目立つようになってしまいます。
ストレスがある
慢性的なストレスを抱えている方には、咬筋が発達しやすい傾向がみられます。たとえば、歯ぎしりや食いしばりはストレスによって生じることが知られています。また、ストレスは交感神経の働きを高めて筋肉を緊張させるため、首や肩などの筋肉が凝る原因にもなります。
エラ張りを予防するためにできること
エラ張りにならないようにするには、生活習慣を見なおしてみることが必要です。ここでは、エラ張りを予防するためにできることについて解説していきます。
上下の歯が当たらないように意識する
食いしばりは上下の歯が当たっていることで起こりやすくなります。口を閉じていても上下の歯が当たらないように、少し浮かした状態を保つようにしましょう。意識して続けることで、食いしばりを解消できます。
マウスピースの使用する
無意識でしている就寝時の歯ぎしりは、意識してやめることができません。歯ぎしりの際に歯にかかる負荷は自分の体重の2〜5倍ともいわれます。そのため、歯ぎしりを歯や咬筋への負荷が軽減できる「マウスピース」を使用するのがおすすめです。
硬いものばかり食べない
今まで硬いものばかり食べていた方は、硬いものを控えるだけでも咬筋が発達するのを防ぐことができます。好きなものを我慢するとストレスになってしまう可能性があるため、硬いものを食べる回数をできるだけ減らすように心がけましょう。
姿勢を改善する
エラ張りを予防するには姿勢の改善が欠かせません。最近はスマホを使用することが多いため、猫背に気づいていない方も多いようです。
まずは、自分が猫背になっているかチェックしましょう。以下は簡単なセルフチェックの方法です。
- 1.壁にかかとをつけて立つ
- 2.後頭部、肩、お尻、かかとが全て壁に付いているかチェックする
※後頭部と肩が壁から離れていると猫背になっている可能性が高い
ストレッチを習慣化する
エラ張りの原因のひとつである肩や首の凝りは、毎日のストレッチで解消することができます。特に1日中デスクワークで仕事をしている場合、体中の筋肉が緊張している可能性があります。そのため、エラ張りを防ぐためにも、ストレッチを習慣化することをおすすめします。
以下に、肩や首の凝りに効果的なストレッチを紹介します。ぜひ試してみてください。
肩の凝りをほぐすストレッチ
- 1.椅子に座り体の前に両手を組む
- 2.息を吐きながら背中を丸めて肩の後ろと腕を伸ばす ※15~30秒間キープ
- 3.息を吸いながら伸ばした手のひらを返す
- 4.息を吐きながらさらに気持ちよく伸ばす ※15~30秒間キープ
- 5.ゆっくりと背中を伸ばし、力を抜いて10~20回深呼吸する
※気持ちいいと感じる程度に伸ばすのがポイント
首の凝りをほぐすストレッチ
- 1.椅子に座り姿勢を正す
- 2.右手を左の側頭部に添える
- 3.右手で頭を倒し左側の首筋を伸ばす
- 4.息を吸いながら元に戻す
- 5.反対側も同様におこなう
- 6.右手を左の側頭部より少し後ろに手添える
- 7.右手で頭をやや右斜め前に倒し、左側のやや後方の首筋を伸ばす
- 8.息を吸いながら元に戻す
- 9.反対側も同様におこなう
※それぞれ2~3回ずつ目安におこなう
ストレスをためない
仕事や人間関係など、ストレスがない生活をするのは難しいことです。そのため、ストレスを溜めてしまわないように上手く解消させることが大切です。
もし、ストレスを感じたら深呼吸をしましょう。鼻から息を吸い口からゆっくりと息を吐きます。数回おこなうと気持ちが落ち着いてきます。
趣味の時間をつくったり、好きな音楽を聴いたりするのもおすすめです。特に趣味がないという場合でも、好きな香りを嗅ぐだけでリラックス効果を得られます。
整形手術なしでエラ張りは解消できる?
咬筋が原因の場合、整形手術なしでエラ張りを解消することが期待できます。また、骨格が原因であっても、咬筋が発達している場合は手術以外の方法でエラ張りを軽減できる可能性があります。美容クリニックやエステサロンでは、それぞれ得意とする施術でエラ張りの改善を目指しています。
エラ張り解消に効果的なセルフマッサージ
エラ張りを予防・解消したい方には、セルフマッサージもおすすめです。ここでは、エラ張りに効果的なマッサージを3つご紹介します。
咬筋をほぐす
- 1.両手を頬骨の下に置き奥歯を食いしばり咬筋の位置を確かめる
- 2.拳をつくり、指4本の第1関節から第2関節の平らな部分を咬筋に当てる
- 3.咬筋に圧をかけた状態で円を描くようにマッサージする
※口を少し開けて口元を緩めておこなうのがポイント
頬の筋肉をほぐす
- 1.両手の親指を大きく開き、指の腹を頬骨の下に置く
- 2.残り4本の指は側頭部に添える ※両手で頭を挟むような状態
- 3.親指に圧をかけながら「あ」「ぐ」「あ」「ぐ」と口を動かす
※「あぐあぐ」を1セットとして6セットおこなう
顔筋をほぐす
- 1.右の親指を左の咬筋のヘリのくぼんだ部分に当てる
- 2.他の4本は軽く握った状態でエラに引っかける
- 3.咬筋に沿って親指を上から下にずらしながらほぐす
- 4.反対側も同様におこなう
- 5.2の状態で咬筋を挟み押さえる
- 6.口を「あ」と開ける
- 7.そのまま「ぐ」の口で閉じる
- 8.「あ」「ぐ」を3回繰り返す
※反対側も同様におこなう
エラ張りを解消して小顔になる方法7選
ここからは、エラ張りを解消して小顔になる方法7選をご紹介していきます。それぞれの特徴や得られる効果について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
ボトックス注射
ボトックス注射は美容クリニックで受けられる施術です。筋肉を弛緩させる「ボツリヌストキシン」と呼ばれる薬剤を発達した咬筋に注射することで、エラ張りを縮小させる効果が期待できます。一般的に術後1か月程度で効果を実感することができます。
傷跡も残らずダウンタイム(※)もほとんどないため、気軽に受けられるのがメリットです。効果の持続期間は約半年といわれており、はじめは3か月に1回を3〜5回ほど繰り返し、その後は半年〜1年に1回の施術が推奨されています。
※人によっては内出血が起こる場合があります。
ハイフ
ハイフ(高密度焦点式超音波治療法)とは、顔の皮下組織や筋膜に超音波の熱エネルギーを照射する施術のことです。SMAS層に熱を加えて引き締めるため、小顔効果がある施術として知られています。ハイフには凝り固まった咬筋を緩める効果が期待できます。
また、脂肪細胞を破壊することができるため、エラ部分に脂肪が多い方におすすめです。効果をもっとも実感できるのは、術後1か月半〜2か月後です。ハイフは繰り返し施術を受けることで効果を維持することができますが、施術間隔は最低3か月あける必要があります。
マッサージ
マッサージはエステサロンでおこなっている代表的な施術のひとつです。専用のジェルやオイルなどを使用し、プロのエステティシャンがオールハンドでマッサージをおこないます。咬筋の凝りはもちろん、首・肩・肩甲骨の凝りをほぐし、フェイスラインをすっきりさせます。
リラクゼーション効果もあるため、エラ張りを引き起こすストレスも解消することができます。そのため、定期的に受けることでエラ張りになりにくい体質を目指せます。
小顔矯正
小顔矯正とは、顔の筋肉や筋膜をほぐし、さらに顔の骨格や頭蓋骨にもアプローチすることで小顔に見せる施術です。プロによる手技で顔のゆがみを整え、咬筋の凝りを緩めることで咬筋が原因のエラ張りを解消に導きます。
小顔矯正は術後すぐに効果を実感しやすく、効果の持続期間は1週間〜10日ほどだといわれています。最初は短い頻度で受けるのがおすすめですが、何回か施術を受けることで筋肉や骨を正しい位置に定着させることができます。
頭蓋骨矯正
頭蓋骨矯正では、頭蓋骨の骨と骨の繋ぎ目にできた隙間やズレを正しい位置に戻すことで、顔や頭のゆがみを解消します。顔の筋肉の緊張がほぐれるため、咬筋の発達によるエラ張りの改善に働きかけます。
また、頭のゆがみを調整することで首や神経への負担が緩和され、血液の流れも良くなります。頭蓋骨矯正も小顔矯正と同じく、1回でも効果を実感しやすい施術です。効果は10日ほど持続するといわれています。
骨気(コルギ)
骨気(コルギ)とは、手技によって骨と筋肉に圧力をかける施術です。顔のゆがみを調整し、血流やリンパの流れを良くします。咬筋をほぐして緩めるだけでなく、あごの関節を締めることで下顎角にもアプローチするため、エラ張りの解消に効果を発揮します。
骨気は施術の2日後に効果を実感する人が多いようです。独自の術式で効果が後戻りしない施術をおこなっているサロンもありますが、一般的な効果の持続期間は1〜2週間だといわれています。
EMS
EMSは、顔の筋肉に電気刺激を与えて衰えた筋肉をケアする施術です。硬くなった咬筋を整えてエラ張りを解消し、スッキリとしたフェイスラインに仕上げます。また血行促進やむくみを解消させる効果にもすぐれています。
EMSには自宅で使用できるタイプもありますが、出力が弱いためサロンでの施術がおすすめです。効果を持続させるには1〜2週間に1度の頻度で受けるのがよいとされています。
自分に合ったエラ張り解消法の選び方
エラ張りを解消するためには、自分に合ったエラ張り解消法を選ぶことが大切です。エラ張りの原因や状態によっても選ぶ方法は変わってきます。そのため、エラ張りの原因がわからない、セルフケアをしてもエラ張りが解消されないという場合は、美容クリニックやエステサロンでカウンセリングを受けるのがおすすめです。
また、エラ張りは継続して施術を受けなければなりません。施術を受ける頻度・施術時間・費用など、ライフスタイルや経済面で無理なく続けられる施術法を選びましょう。
まとめ
今回の記事では、エラ張りの原因や解消法についてご紹介してきましたが、試してみたい施術法は見つかったでしょうか。エラが張っていると顔が大きく見えてしまうため、できれば早く解消したいと考えている方も多いでしょう。
もし、時間をかけずに早くエラ張りを解消したいのであれば、ボトックス注射が向いています。ただし、薬剤を注入するのは抵抗があるという方は、小顔矯正や骨気など、エステサロンでの施術がおすすめです。ぜひこの記事を参考に、自分に合った方法で美しいフェイスラインを目指してください。