インモードは効果あり?HIFUとの違いやメリット・デメリットなどを解説
韓国ではメジャーな美容施術のひとつであるインモード。日本でも導入している美容クリニックが増えてきていますが、どのような効果があるのか、HIFUなどの施術とどのような違いがあるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
インモードは、HIFUと同じように肌を切らずにリフトアップ効果が期待できる施術です。脂肪細胞を破壊するため、リバウンドしづらく、痛みも少ないことが特徴です。今回の記事では、インモードの効果やHIFUとの違い、メリット・デメリットなどをわかりやすく解説していきます。
インモードとは
インモードは、イスラエル発のヘルスケアカンパニー「インモード社」が販売している医療機器を使用した美容施術で、リフトアップや小顔効果が期待できます。このインモード社の機器を使用した施術は、日本では「インモード」「インモードリフト」、韓国では「インモードリフティング」と呼ばれており、日本と韓国では熱量や照射方法などに違いがあります。
日本におけるインモードは、韓国のインモードリフティングに基づいて日本人に適した設定がされており、機器に搭載された「フォーマ」「ミニFX」の2つの機能(アプリケーター)を使用して施術をおこないます。この2つの機能を組み合わせることで、二の腕・下腹部・太ももなどにも施術ができるため、幅広いアプローチが可能な美容施術だといえます。
インモードの効果
日本国内でおこなわれているインモードの施術では、「フォーマ」と「ミニFX」の2種類の機能をしようすることにより、それぞれ異なる効果を引き出します。ここでは「フォーマ」と「ミニFX」の効果について解説していきます。
インモード/フォーマ:肌質改善の効果
フォーマによる施術は、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、肌の弾力・ハリ感改善に効果的です。肌のたるみの原因となるコラーゲンやエラスチンの減少は、加齢や紫外線・喫煙・ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな理由で引き起こされます。
フォーマの施術では、熱エネルギー(熱凝固・コラーゲン変性)が真皮層まで届くため、セルフケアよりも効率よく肌質改善に必要な物質生成を促すことができます。弾力感やハリ感がアップすることで若々しい印象を与えられるほか、皮膚のバリア機能やスキンケア効果の向上にも期待できるのが特徴です。根本的な肌質の改善以外にも、血流が促進されることによるクマの軽減効果も見込めます。
インモード/ミニFX:小顔効果
ミニFXの施術では、脂肪細胞を破壊するアポトーシスが誘発されるため、脂肪の減少やむくみ解消の効果に期待できます。脂肪細胞の膨張・融解を促進するため、皮膚を吸収しながら40〜43度で温めたあと、2,000ボルトの高電圧ラジオ波を流してアポトーシスを誘発します。
クリニックでの施術は、アポトーシスの誘発までで終了しますが、数週間かけて脂肪細胞の一部が老廃物として排出されるため、徐々に小顔効果を実感できるでしょう。脂肪細胞の破壊と同時に、肌の真皮に刺激が伝わることでコラーゲン生成を促進し、肌の引き締めや毛穴の開きを改善するスキンタイトニング効果が期待できます。ミニFXのように、脂肪削減とスキンタイトニング効果を同時に実感できる施術は珍しく、脂肪の減少による皮膚のたるみを未然に防げることも特徴のひとつです。
インモードのメリット
インモードは、HIFUや糸リフトなどほかのリフトアップ効果のある施術と比べると知名度が低いため、どのようなメリットがあるのかわからない方も多いでしょう。ここでは、インモードのメリットを解説していきます。
注射針やメスを使用しない
インモードは、熱エネルギーを生み出す高周波のラジオ波(RF)を照射する施術で、注射針やメスを使用しません。注射針やメスを使った施術は、感染症や医療ミスが起きたときの身体的リスクが大きいため、抵抗があるという方も多いでしょう。
また、個人差はありますが、インモードでは多少の熱感とわずかな圧を感じる程度なので、圧倒的に身体的な負担が少なく済みます。リフトアップ効果のある施術を受けたいけれど、痛みやリスクが不安な方におすすめです。
顔以外にも施術できる
インモードは、顔以外の部位にも施術が可能です。搭載されているアプリケーターのひとつである「ボディFX」を使用することにより、以下の部位にもインモード施術をおこなえます。
- 二の腕
- 下腹部
- 太ももの内側と外側
- 腰
- お尻
- ふくらはぎ
ボディFXの施術では、以上の部位の痩身を目的として脂肪細胞を破壊するアポトーシスを誘発できます。ダイエットのためには適度な運動や食事の管理も必要ですが、効率よく部分痩せしたい方にはインモードによる施術もおすすめです。
1回で効果を実感しやすい
インモードの施術は、1回で効果を実感できる方も多くいます。美容医療には、何回も通わなければ変化を実感できないものもありますが、インモードは施術を受けて数日から数週間のうちに変化を感じられるとの声が寄せられています。
脂肪細胞を破壊する作用があるので、時間の経過とともに脂肪細胞が老廃物として排出され、施術の効果が目に見えてあらわれてきます。ただし、1回で破壊できる脂肪細胞は限られているので、肌の状態にあわせて繰り返し施術を受けたほうが、より効果を実感しやすいといわれています。
リバウンドしづらい
インモードは、皮膚に含まれる脂肪細胞を破壊して老廃物として排出する作用があるため、リバウンドする可能性が低いことも特徴のひとつです。脂肪を物理的に減らすことができるため、施術後の食生活や運動習慣などを改善すれば、より効果を持続させられます。ただし、脂肪の量や肌質によっては、インモードよりもHIFUのほうが効果的なケースもあるので、カウンセリング時によく相談してから施術方法を決めましょう。
インモードのデメリット
インモードには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在しますここでは、インモードのデメリットについて解説していきます。
ダウンタイムが生じる可能性がある
インモードでは、脂肪細胞を効果的に破壊するために皮膚を吸引するので、施術後に内出血を引き起こすことがあります。アゴ下や頬などを中心にインモード施術を受けると、内出血などが生じる可能性が高いといわれています。個人差があるため、ダウンタイムが必ずしも生じるとは限りませんが、ダウンタイムの可能性を考慮したうえで施術の日程を調整するとよいでしょう。
施術中に熱さを感じる
インモードは、脂肪細胞を効果的に破壊するために皮膚を吸収してから、最大40〜43度程度の熱エネルギーを照射します。メスや注射針のように皮膚を刺すわけではないので、強い痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、痛みや熱さに敏感な方の場合は、吸引したときや照射したときに違和感を覚える可能性があります。痛みに対して不安がある方は、カウンセリング時に痛みに弱い旨を伝えて施術に耐えられそうか判断してもらうと安心です。
取り扱っているクリニックが限られている
韓国で話題になった美容施術として日本国内でも注目が高まりつつあるインモードですが、まだまだ取り扱っているクリニックは少ないのが現状です。住んでいる地域によっては、近くの美容クリニックではインモードが受けられない可能性があります。
どうしてもインモードを受けたい場合は、日本国内のクリニックを探すほかに、韓国へ渡航して施術を受ける方法もあります。ただし、移動時間や費用面で負担が大きくなるので、慎重に検討することが必要です。
施術を受けられない人もいる
インモードは身体的な負担が少ない施術ではあありますが、以下の要件に当てはまる方は施術を受けられない可能性があります。
- 妊娠中あるいは妊娠の可能性がある
- ケロイド体質である
- 抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用している
- 悪性腫瘍の治療をしている
- 施術部分に金属糸を入れている
- 日焼けしている
以上にあてはまる項目があったり、施術に不安・疑問があったりする場合は、問診時に医師に必ず確認するようにしましょう。
インモードが「効果ない」「やめた方がいい」といわれる理由
インモードについてインターネットやSNSを調べてみると、「効果ない」「やめたほうがいい」などネガティブな口コミを目にすることがあります。しかし、「インモードに興味があるけれど効果があるの?」と疑問を抱いている人たちの書き込みであることも考えられ、実際に施術を受けた人のコメントであるとは限りません。
インモードの施術をおこなっているクリニックの症例写真をみることで、リフトアップや小顔効果がどれくらい期待できるのか確認することができます。施術を受けるべきか悩んでいる方は、メリットとデメリットを把握したうえで複数のクリニックでカウンセリングを受け、心理長に比較検討することをおすすめします。
インモードとHIFUの違い
切らないリフトアップ施術として同じカテゴリーに入るため、「インモードとHIFUは似ている」といわれていますが、いくつかの側面で大きく異なります。ここでは、インモードとHIFUの違いについて解説していきます。
施術のアプローチ方法
インモードとHIFUは、どちらも真皮層に照射する施術である点においては共通していますが、照射の種類と場所が異なります。
施術方法 | 照射の種類 | 照射が届く層 |
---|---|---|
インモード | RF(高周波のラジオ波) | 真皮層 |
HIFU | 高密度の超音波 | SMAS筋膜 |
どちらの施術方法にもコラーゲン・エラスチンの生成促進の効果がありますが、インモードは、さらに脂肪細胞を破壊するアポトーシス誘発の作用を持ち合わせています。顔に脂肪が多くついているのであれば脂肪細胞を破壊するインモードが向いていますが、脂肪細胞が少ないけれどたるみが気になる人にはHIFUが向いています。
費用の相場
インモードとHIFUの施術1回あたりの費用相場は、大きな差ありません。
施術方法 | 費用の目安(1回あたり) | 追加オプション |
---|---|---|
インモード | 4万〜10万円 | 特になし |
HIFU | 3万〜10万円 | 表面麻酔・麻酔クリームなど(3,000円〜1万円) |
クリニックによって施術費用は大きく異なるため、カウンセリングで必ず確認するようにしましょう。なお、HIFUは施術中に痛みをともなうため、表面麻酔・麻酔クリーム使用する場合、追加の費用が発生することがあります。
施術の痛みとダウンタイム
インモードとHIFUは、注射針やメスを使用しないリフトアップ施術であるため、痛みやダウンタイムはいずれも短めです。
施術方法 | インモード | HIFU |
---|---|---|
施術の痛み (個人差あり) |
ほとんどなし | 少しあり |
ダウンタイムの期間 | 3〜4日 | 数日〜1週間 |
副反応の可能性 (個人差あり) |
|
|
ただし、インモードと比べてHIFUのほうがやや痛みが大きく、ダウンタイムの期間が長い傾向にあります。施術を受けるにあたっては、施術中の痛みや術後のスケジュールを考慮して日程を検討するようにしましょう。
最適な施術頻度
インモードとHIFUの最適な施術頻度は、おおむね以下のとおりです。
施術方法 | 施術頻度 |
---|---|
インモード | 1~4回目:2〜4週間ごと 5回目以降:6か月ごと |
HIFU | 3〜6か月ごと |
インモードとHIFUで最大限の効果を実感するためには、継続的に施術を繰り返したほうがよいとされています。どちらの施術も1回で効果を実感できる人は多いですが、照射で強制的にコラーゲンやエラスチンを生成しただけでは、時間の経過とともに再び生成される量が減少してしまうからです。インモードのほうが短期間で最大限の効果を実感しやすい一方、HIFUは物質の生成や組織修復に時間を要するので最大限の効果を実感するまでに時間がかかります。
インモードが向いている人の特徴
ここからは、インモードが向いている人の特徴を見ていきましょう。
- 顔周りに脂肪がたくさん付いていてたるみを感じる
- 切らずにリフトアップ効果を実感したい
- 施術中の痛みはできる限り感じたくない
インモードのいちばんの特徴は、脂肪細胞を破壊する作用があることです。そのため、たるみや顔が大きく見える原因が脂肪であれば、高い効果が期待できます。また、メスで切ることに抵抗のある人や痛みに不安がある人、ダウンタイムのある施術を避けたい人に向いているといえるでしょう。
インモードの効果についてよくある質問
最後に、インモードの効果についてよくある質問に回答していきます。
インモードは1回でどのくらいの効果がありますか?
インモードは、1回の施術で最大6か月ほど効果が持続するといわれています。しかしインモードに限らず、美容施術の効果は、肌質・年齢・肌の状態など複合的な側面から個人差があります。インモードをおこなってから、適度な運動や栄養バランスの整った食事管理を意識すると、脂肪細胞を破壊してからの効果が持続しやすいでしょう。
インモードの効果は何日後から感じられますか?
インモードの効果は、数日後から数週間後にかけて感じられるようになります。施術では、肌の弾力やハリ感を出すコラーゲン・エラスチン生成の促進、脂肪細胞を破壊するアポトーシスの誘発をおこない、時間をかけて効果が現れます。術後すぐに変化を感じられるわけではありませんが、脂肪細胞を破壊するので1回の施術でも徐々に変化を感じられる方が多いです。
インモードはなぜ痛みがあるのですか?
インモードは、患部の皮膚を吸引して高周波の熱と軽い電流を当てるため、じんわりとした温かみのある痛みを感じる方がいます。ただし、ほかの美容施術と比べて痛みは少ないとされているので、痛みに敏感な方でも施術を受けやすいのが特徴です。
インモードのあとに洗顔や化粧はできますか?
インモード施術のあとは、当日から洗顔・化粧・入浴ができます。ただし、術後直後の照射された肌は敏感になっているので、刺激の少ない化粧品を使って肌への負担を最低限にするようにしましょう。
まとめ
インモードには真皮層にある脂肪細胞を破壊する作用があるため、脂肪が原因の場合、1回の施術でもたるみ改善や小顔効果に期待できます。また、注射針やメスなどを使わないのでダウンタイムが少なく、安全性の高さも評価されています。また、痛みが少ない施術としても知られていますが、吸引・照射・電流などでじんわりと温かい圧を感じる人もいるようです。
「切らないリフトアップ」という点ではHIFUと同様ですが、効果の持続期間や費用など、異なる面もあります。そのため、切らずにリフトアップしたいという方は、自分にあった施術方法を慎重に検討する必要があります。ぜひ、この記事の内容を参考に、自分にもっとも適した施術方法を選択してください。