アゴのたるみの原因は?筋トレ・マッサージ・美顔器などのセルフケアもご紹介

アゴのたるみの原因は?筋トレ・マッサージ・美顔器などのセルフケアもご紹介

「太ったわけではないのに、アゴがたるんできた」「二重アゴのせいで顔が大きく見える」
ふとした瞬間にアゴのたるみに気がつくと、気になって頭から離れなくなってしまいますよね。

アゴがたるむ原因には、脂肪や加齢だけではなく生活習慣が関係していることもあり、解消するためには原因を突き止めることが大切です。

そこでこの記事では、アゴのたるみの原因や対処法について解説していきます。アゴのたるみ改善に効果的な筋トレやマッサージ、セルフケアも紹介しますので、スッキリしたフェイスラインを目指したい方はぜひ参考にしてください。

アゴのたるみの原因と対処法

アゴのたるみの原因と対処法

アゴがたるむ原因として、以下の7つが考えられます。

  • 加齢による筋力・弾力性の低下
  • 皮下脂肪の増加
  • 慢性的なむくみ
  • 表情筋のコリ・舌の筋肉の衰え
  • 悪い姿勢(猫背・巻き肩・ストレートネック)
  • 食いしばり
  • 鎖骨にあるリンパ節のつまり

ここでは、それぞれの原因と対処法について詳しく解説していきます。

加齢による筋力・弾力性の低下

年齢を重ねると、表情筋が衰えて顔の脂肪や皮膚を支えきれなくなり、アゴのたるみが生じやすくなります。また、肌の弾力を維持する「コラーゲン」や「エラスチン」の生成量は、加齢とともに減少します。

そのため、年齢を重ねるごとに肌の弾力やハリが低下し、アゴのたるみへとつながってしまうのです。加齢のほか、紫外線のダメージや乾燥もハリ・弾力が減少する要因になります。

さらに、加齢とともに骨密度も低下し、顔の骨が徐々に萎縮していきます。アゴの骨が痩せることで皮膚が余り、その結果、アゴがたるんでしまいます。加齢によるアゴのたるみが気になる場合は、表情筋を鍛えるトレーニングをおこない、カルシウムやビタミンDなど骨密度の低下を防ぐ栄養素を積極的に摂取しましょう。

皮下脂肪の増加

体重増加によってアゴ下に皮下脂肪が溜まると、皮膚の下に脂肪が収まらず、フェイスラインのたるみにつながります。脂肪が多いと、皮膚だけではなく皮下組織全体がたるむため、顔も大きくみえがちです。

脂肪がさらに増えると、首と顔の境目がなくなったり、二重アゴになったりすることもあります。アゴ下だけではなく全身の体脂肪が多い場合は、食生活の見直しや有酸素運動によって全身の脂肪を落とす努力が必要です。

慢性的なむくみ

顔が慢性的にむくんでいると、アゴのたるみや二重アゴが生じることがあります。体質的にむくみやすい方もいますが、塩分や水分の摂りすぎ、過度な飲酒などもむくみの原因です。

また、運動不足や冷え・ストレスなどによってリンパの流れが滞ると、体内の老廃物や余分な水分がうまく排出されず、むくみが生じやすくなります。むくみによってアゴがたるんでいる場合は、生活習慣を改善するとともに、顔のむくみを軽減するマッサージを取り入れましょう。

表情筋のコリ・舌の筋肉の衰え

デスクワークでパソコンを作業する時間が長い、人と話す機会が少ないなどの理由から無表情でいる時間が長いと、表情筋のコリや筋肉の衰えにつながります。特に、下アゴ周辺にある口角下制筋(こうかくかせいきん)や、口をぐるりと囲んでいる口輪筋(こうりんきん)が衰えるとアゴのたるみが生じやすくなるのです。

また、アゴ下には、舌やアゴを動かすときに使う舌骨筋群(ぜっこつきんぐん)という筋肉の集合体があります。舌骨筋群も年齢とともに衰えるため、舌が口の奥で垂れ下がってしまうことで顔のたるみにつながることがあります。筋肉の衰えによってアゴがたるんでいる場合、表情筋や顎舌骨筋を鍛えるトレーニングを定期的におこないましょう。

悪い姿勢(猫背・巻き肩・ストレートネック)

姿勢が悪いと、太っていなくてもアゴのたるみが生じる可能性があります。たとえば、アゴを突き出す猫背や巻き肩の姿勢は、アゴ周りに水分や老廃物が蓄積しやすく、たるみを招いてしまうことがあります。

また、パソコンやスマホの画面を見ている時間が長いと、首が前に傾いている状態が続くことで首のカーブが失われる「ストレートネック」になることがあります。ストレートネックによって前傾姿勢が続くと、アゴを引く筋肉が衰えて脂肪がつきやすくなり、アゴのたるみや二重アゴにつながってしまいます。悪い姿勢は、アゴのたるみだけではなく肩こり・首こり・頭痛の原因にもなるため、日頃から正しい姿勢を心がけましょう。

食いしばり

作業に集中しているときやストレスが溜まっているとき、歯を食いしばるとアゴ周辺の筋肉が緊張状態になります。その結果、余分な水分や老廃物がうまく排出されずに蓄積し、むくみが生じやすくなります。

また、むくみを長期間放置すると、皮膚が伸びきってアゴのたるみにつながる恐れがあります。食いしばりは、アゴのたるみだけではなく歯が欠けたり割れたりする原因にもなるため、マウスピースや噛み合わせの調整などの対策をとりましょう。

鎖骨にあるリンパ節のつまり

身体には600個以上のリンパ節があり、体内の異物や老廃物を取り除くフィルターのような役割をしています。鎖骨には特にリンパ節が集中していますが、老廃物が溜まるとリンパ節がつまってしまいます。

リンパの流れが悪くなると余分な水分も体外に排出されにくくなり、むくみにつながります。その結果、アゴのたるみが生じることがあるのです。

リンパの流れは秒速約5mmと非常にゆっくりであるため、血液よりも滞りやすい傾向があります。むくみが気になる方は、鎖骨やアゴ周りのマッサージをしてリンパの流れを促しましょう。具体的なリンパマッサージの方法は、次項で詳しく紹介していきます。

アゴの下のたるみを改善する筋トレ・マッサージ

アゴの下のたるみを改善する筋トレ・マッサージ

ここでは、アゴ下のたるみを改善する筋トレやマッサージを紹介していきます。どれも簡単にできるマッサージですので、お仕事や家事の合間や入浴後のスキンケアのときに取り入れてみましょう。また、マッサージの際は強い力をかけず、「気持ちいい」と感じる力加減を意識してください。

舌骨筋(ぜっこつきん)のマッサージ

  1. 1. 両手の親指でアゴ先の裏側をぐっと押す
  2. 2. アゴ下を押した状態で左右に軽く動かす(40秒)
  3. 3. 両手の人差し指を小刻みに動かし、エラの裏側からアゴの裏にかけてマッサージする(40秒)
  4. 4. 喉仏の両脇から指2本分ほど上(アゴと首の境目)に人差し指と中指を置く
  5. 5. 首を左右に傾けながら、人差し指で押す(40秒)
       ※気管に指があたらないように注意する

舌骨筋(ぜっこつきん)の凝りをほぐすことで、アゴ下周りの老廃物が排出されやすくなり、たるみの改善につながります。

アゴの下を引き締める舌の筋トレ

  1. 1. 舌を突き出して4秒間キープする
  2. 2. 舌を引っ込めて4秒間キープする
  3. 3. 8秒間休憩する
  4. 4. 1~3の流れを8セットおこなう
  5. 5. 舌で上下の歯の表側を時計回りになぞる(4周)
  6. 6. 同じ要領で反時計回りになぞる(4周)
  7. 7. 8秒休憩する
  8. 8. 舌で上下の歯の裏側を時計回りになぞる(4周)
  9. 9. 同じ要領で反時計回りになぞる(4周)
  10. 10. 8秒休憩する
  11. 11. 5~10の流れを4セットおこなう

舌の筋力を強化することで舌の位置が上がり、アゴだけではなく、頬のたるみ・ほうれい線の改善効果が期待できます。

リンパの流れを良くするマッサージ

  1. 1. 鎖骨を両手で押さえ、舌を上アゴに押し当てた状態で頭を左右に傾ける(40秒)
  2. 2. 舌を上アゴに押し当てた状態で、頭を上下に動かす(40秒)
  3. 3. 両方の人差し指と中指で耳を挟み、上に上げる(40秒)
  4. 4. 人差し指と中指で耳上の頭皮を持ち上げてほぐす(40秒)
  5. 5. 首を左に傾け、アゴのすぐ下から耳の下に向かって親指でほぐす(40秒)
  6. 6. 首を右に傾け、5と同じようにアゴのラインに沿って親指でほぐす(40秒)
  7. 7. 左手を頭に軽くのせ、頭を左に傾ける(40秒)
  8. 8. 右手を頭に軽くのせ、頭を右に傾ける(40秒)

リンパの流れを促すマッサージを継続的におこなうことで、アゴのたるみや二重アゴの改善につながります。

アゴのたるみを引き締める表情筋マッサージ

  1. 1. 親指を中に入れて握りこぶしをつくり、第一関節と第二関節のあいだを使って頬骨の下にある大きな筋肉やエラの部分を、円を描くようにマッサージする(30回)
  2. 2. 親指と人差し指であごを挟み、唇の下から耳下に向かって指で押しながら移動する(2回)
  3. 3. 人差し指・中指・薬指の腹を使い、耳下から首・鎖骨に向かってなでるようにマッサージする

スキンケアの際などにマッサージを取り入れて、アゴを引き締めましょう。

アゴのたるみ解消を目指すセルフケア

アゴのたるみ解消を目指すセルフケア

アゴのたるみが軽度であれば、簡単なセルフケアで改善する可能性があります。ここでは、アゴのたるみを引き締める方法を紹介していきます。

美顔器やローラーを使う

美顔器や美顔ローラーで表情筋やむくみにアプローチするのもひとつの方法です。たとえば、EMS機能が搭載された美顔器は、微弱な電流で顔周りの筋肉を刺激することにより衰えた筋肉を手軽にトレーニングできます。自分の意思で動かせない顔の奥の筋肉までケアできることがEMS美顔器のメリットです。

また、美顔ローラーを使うと血流やリンパの流れを促進でき、老廃物や余分な水分が溜まりにくくなります。その結果、むくみの解消や予防につながります。

栄養バランスの良い食事をよく噛んで食べる

むくみを予防するには、1日3食栄養バランスの良い食事をとることが大切です。人間の身体には、体内の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。そのため、塩分を摂りすぎると塩分濃度を薄めようと体内に水分を溜め込み、むくみやすくなってしまうのです。

特に、漬物・干物・麺類・インスタント食品などは塩分が多いため、注意が必要です。また、食事中によく噛むことで下アゴを動かすための咀嚼筋(そしゃくきん)が鍛えられ、アゴのたるみや二重アゴの軽減につながります。

ガムを噛む

ガムを噛むことで咀嚼筋(そしゃくきん)が刺激され、アゴの下や首周りの筋肉が引き上げられます。その結果、フェイスラインをシャープにする効果が期待できます。忙しくてマッサージや筋トレの時間を確保できなくても、ガムによる咀嚼は仕事や家事をしながら気軽にできるのもメリットのひとつです。

身体を温めてむくみを予防する

身体が冷えると血流やリンパの流れが悪くなり、老廃物や余分な水分が体内に蓄積してむくみやすくなります。身体を温めるには、にんじん・れんこん・ごぼうなどの根菜類を積極的に摂るほか、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることが大切です。

また、冷たい飲み物は身体を冷やす原因になるため、常温か温かいものを飲むようにしましょう。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を取り入れ、血行を促進させることも大切です。

アゴのたるみを予防するポイント

アゴのたるみを予防するポイント

最後に、アゴのたるみを予防するために日常生活で気をつけたいことを紹介していきます。

スマホ・パソコンの画面は目線と同じ高さに合わせる

前傾姿勢や猫背にならないよう、スマホを使用するときは目線の高さに合わせましょう。パソコンを操作する際は、ディスプレイの上端が目線と同じ高さ、もしくは少し下にくるように調整して目から50cm程度離すのが目安です。足裏は地面につけ、足首・ひざ・股関節が90度になるように椅子の高さを調整すると、正しい姿勢を保ちやすくなります。

シャワーは背面から浴びる

シャンプーの際に下向きでシャワーを浴びると、重力によって皮膚が下に引っ張られ、アゴがたるみやすくなってしまいます。そのため、シャワーは背面から浴び、両サイドから髪を掻き集めるように洗うのがおすすめです。上向きでシャンプーすると髪の毛のキューティクルと同じ向きになるため、髪への負担を軽減できるメリットもあります。

まとめ

アゴのたるみの原因や筋トレ・マッサージ・美顔器によるセルフケアの方法を紹介

今回の記事では、アゴのたるみの原因について詳しく解説するとともに、筋トレ・マッサージ・美顔器などによるセルフケアの方法を紹介してきました。アゴがたるむと実年齢より老けた印象に見えたり、顔が大きく見えたりすることがあります。アゴのたるみの原因は、加齢や脂肪・むくみ・表情筋のコリ・姿勢不良・食いしばり・リンパ節のつまりなどさまざまです。

アゴのたるみを解消・予防するためには、リンパマッサージでむくみを解消するとともに、表情筋のトレーニングで筋肉を刺激することが大切です。食生活・姿勢の改善やガムによる咀嚼・冷え対策など、日常生活でできることから取り入れてスッキリしたフェイスラインを目指しましょう。

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