ジョールファットとは?除去するリスクやダウンタイムなど解説
ジョールファット除去は、フェイスラインのもたつきやマリオネットラインが改善され小顔になれると人気の美容医療です。比較的手軽に受けられる施術といわれていますが、美容医療の治療には大なり小なりリスクが付きものです。
この記事では、ジョールファット除去にはどのようなリスクがあるのか、またダウンタイムはどのくらいの期間が必要なのかについてくわしく解説します。美容クリニックの口コミのチェック方法など、失敗しないための選び方も紹介しますので、ジョールファット除去を検討している人はぜひ参考にしてください。
ジョールファットはどこの脂肪?
ジョールファットとは、口の横側にある脂肪のことです。基本的には口角のあたりに位置していますが、加齢や姿勢、肥満などによって下垂すると、マリオネットラインができたり下ぶくれ顔になったりします。
年齢とともに顔が大きくなったと感じる人は、ジョールファットの下垂による影響かもしれません。
ジョールファット除去で得られる効果
ジョールファットを除去すると、マリオネットラインやフェイラインのたるみ、ブルドッグ顔や下ぶくれ顔の改善が期待できます。ジョールファット除去で得られる4つの効果についてお伝えします。
マリオネットラインの改善
口角の下にできるマリオネットラインは、腹話術の人形(マリオネット)が由来になっています。マリオネットラインは、ほうれい線の下にあり、老け顔の原因となるエイジングサインです。脂肪による膨らみが影響しているため、ジョールファットを除去すると改善されやすくなります。
フェイスラインを整える
ジョールファットが下垂するとフェイスラインが崩れてしまいます。下垂したジョールファットをセルフケアで改善するのは難しいのが現状です。フェイスラインのたるみやもたつきの原因がジョールファットであることがわかっていれば、除去することでフェイスラインが整うでしょう。
ブルドッグ顔の改善
ジョールファットの下垂によって、口角から下がブルドッグのようにたるんでしまうことがあります。ジョールファットの下垂が原因でブルドッグ顔になってしまった人は、除去することで改善が期待できます。
ただし、ブルドック顔になる原因はジョールファットだけではありません。例えば皮下脂肪の増加が原因の場合は、ジョールファットの除去だけでは満足できる効果が得られない可能性があるため、医師との状況確認が必要です。
下膨れ顔の改善
口角の下にジョールファットがあると、下膨れ顔になりやすいです。体重が変化していないのに顔の下部が目立つようになった人は、ジョールファットが原因の可能性があります。ジョールファットの除去は、下ぶくれ顔の改善が期待できる治療です。
ジョールファット除去で起こえるリスクやデメリット
ジョールファットの除去は、フェイスラインや顔のたるみを改善して小顔に導く治療ですが、リスクやデメリットもあります。治療を受けて後悔しないように、内容をきちんと把握しておきましょう。
老け顔になる
ジョールファットを取りすぎると、口周りがへこんだり、頬がこけたりすることがあります。頬のへこみや頬のこけは老けて見える原因となり、新たな悩みになりかねません。ジョールファットをたくさん除去するほうが小顔になれそうですが、その人の顔の状態に合わせてバランスよく除去することが大切です。
左右がアンバランスになる
ジョールファットを除去することで、顔の左右がアンバランスになってしまう場合があります。これは医師の技術が伴わない、診察時の患者との確認不足などが考えられます。
人の顔は左右対称であるとは限らないため、左右差を考慮してジョールファットの除去量を考える必要があります。自分で顔のアンバランスに気が付いていたら「右側のたるみが大きい」「口角の高さが左右違う」など事前に伝えておくと、医師側も調整がしやすいため、しっかりとした両者のすり合わせができるでしょう。
顔に引きつれが起こる
ジョールファット除去時に皮膚に近い部分の脂肪を取りすぎると、皮膚と筋肉が癒着し顔に引きつれが起こる場合があります。脂肪を取り除くと、施術部位に修復作用が働き、一時的に皮膚の表面がこぼこした状態になります。個人差はあるものの、1~2か月程度で解消することがほとんどです。もし半年以上経っても治らない場合は、失敗である可能性が考えられます。
小顔にならない可能性がある
ジョールファットを除去しても小顔になるとは限りません。ジョールファットは、口角周辺の脂肪のため顔の下部はすっきりしやすいですが、頬まわりにはあまり影響しないため、期待したほど小顔にならない可能性があります。
治療前よりたるみが目立つ
ジョールファットを除去すると口角周辺の脂肪量が変わるため、張っていた皮膚がゆるみ、たるみが目立つケースがあります。年齢が上がるほど、皮膚のたるみが生じるリスクが上がるため、効果とリスクのバランスを取る施術が必要です。
ジョールファット除去のダウンタイム
ジョールファット除去はたるみ改善や小顔効果が期待できますが、ダウンタイムがどのくらいなのかも気になるところです。ジョールファット除去の副作用には以下の症状があります。
- 腫れ
- むくみ
- 出血
- 痛み
- 拘縮
ジョールファット除去後、これらの症状によるダウンタイムが発生します。ダウンタイムの期間は1~3週間程度です。施術直後から3日間は腫れやむくみが出て、同時に痛みも続くことが多いです。
また皮膚がでこぼこしたり引きつれたりする「拘縮」という状態が起こります。これは脂肪を除去した部分の修復効果によるもので、1~2か月で治まることが多いですが、人により3~6か月程度かかることもあります。
ジョールファット除去の施術の流れ
ここではクリニックでのジョールファット除去施術の流れを紹介します。
カウンセリング
カウンセリングでは、医師へ悩みを伝えた上でジョールファットの除去が適切かどうかを判断してもらいましょう。脂肪のつき方やたるみ具合、どのようになりたいかは一人ひとり異なります。
そのためジョールファット除去では、このカウンセリングが非常に重要です。自分の意思をしっかり伝え、効果とリスクの両方を確認しましょう。
デザイン
理想のフェイスラインに近づけるため、どのくらいジョールファットを除去するかデザインをおこないます。
麻酔
クリニックにより使用する麻酔は異なりますが、局所麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔などがあります。
ジョールファット除去
口の内側を左右数ミリ切開し、吸引管でジョールファットを吸引します。施術時間はクリニックによりますが20~60分程度です。
ジョールファット除去の施術料金の目安
ジョールファットの除去は、美容医療でおこなわれる自由診療のためクリニックにより価格は異なりますが、20~30万円が目安になります。クリニックによっては「モニター価格」を設定しているところもあり、モニターだと15万前後でおこなえる場合があります。
ジョールファット以外の脂肪を除去する治療
ジョールファットは口腔内から脂肪を除去する治療ですが、同じように口腔内から除去できる脂肪には「バッカルファット」や「メーラーファット」があります。
バッカルファットの除去
バッカルファットは、こめかみから頬の下にある深層部の脂肪のことです。ジョールファットと同様に、加齢や体質により下垂して顔が大きく見える原因となります。バッカルファットを除去すると顔の丸みがシャープに整うため、高い小顔効果が期待できる注目の治療です。
メーラーファットの除去
メーラーファットは頬骨周辺にある脂肪のことです。メーラーファットが下垂すると、ほうれい線や頬のたるみにつながりやすく、除去すると頬のたるみが改善されやすくなります。
ジョールファット除去ができる美容クリニックの調べ方
ジョールファットを除去したい場合、施術を受けるクリニックを選ぶために、さまざまなネット情報を駆使して調べることになりますよね。そんな時に気になるのが、検索して出てきた情報が正しいのか?という点でしょう。本当に信頼できる情報はどこにあるのでしょうか。
Googleマップの口コミチェックがおすすめ
クリニックのサイトや広告には決まりがあり、体験談や口コミの掲載が禁止されています。リアルな口コミを知りたい場合は、Googleマップの口コミが判断材料のひとつになります。Googleマップの口コミを見て「こんなクリニックはNG」という判断基準をお伝えします。
避けるべきクリニック①:評価が異常に高い
Googleマップの口コミは、★1~5まで5段階ありますが、評価が異常に高いクリニックはステマ(ユーザーに気付かれないよう宣伝や口コミをする手法)の可能性があるためおすすめしません。
避けるべきクリニック②:写真が盛り込まれている
特に施術中の写真を載せている場合は宣伝の可能性が高く、正当な評価とは言いがたいからです。
避けるべきクリニック③:評価が★5と★1に集中している
口コミの評価が★5と★1に集中している場合は「クリニックから依頼された口コミが★5」「実際の口コミが★1」となっている可能性があります。
「口コミ割引」などを実施していて「★5で良い口コミを書いてくれたら〇円値引きします」と案内しているクリニックもあります。通常★2~4がないのは不自然なため、評価が2極化しているクリニックはおすすめしません。
避けるべきクリニック④:割引クーポンコードが出ている
口コミに「クーポンコード〇〇〇で20%オフになります」など書いてある場合は、宣伝であり純粋な口コミではない可能性が高いです。
避けるべきクリニック⑤:医師や看護師の名前がある
「〇〇先生が丁寧に施術をおこなってくださり、大満足の仕上がりです。」「看護師の〇〇さんが、常にやさしく声かけくださり安心して施術ができました。」
これらの文章は、不自然だと思いませんか?
なかには1回行っただけのクリニックの看護師の名前を覚えている人もいるかもしれませんが、覚えていないのが普通でしょう。別の口コミを見ると多くの人が〇〇先生、看護師の〇〇さん、受付の〇〇さんなどと記述されているケースがあります。これも同じく、クリニックに依頼されたステマと判断して良いでしょう。
Googleマップの口コミとクリニックのサイトを両方見るのがおすすめ
口コミだけで善し悪しは判断できませんが、カウンセリングを受けるかどうかの判断材料にはなります。また、Googleマップの口コミとクリニックのサイトの両方を見て判断すれば、候補を絞りやすくなるでしょう。クリニックの候補を絞る際は、以下のポイントを確認するのがおすすめです。
ポイント①:口コミ評価が★1~5まで平均的にある
ジョールファット切除に関しての口コミはなかなか見つかりにくいため、クリニックそのものを判断するために口コミを参考にします。評価が★1~5まで平均的に口コミがあるクリニックや、★5は少なくても★1~4まであるクリニックは、純粋な口コミの可能性があります。
ポイント②:広告の価格で実際に治療をおこなっている
広告で「ジョールファット208,000円~」と広告しているクリニックを見つけても、実際にカウンセリングに行くと価格が上がる場合が多々あります。口コミで「広告の料金は施術してもらいました」「ジョールファット除去208,000円+麻酔代5,000円でした」など、広告の料金で施術をおこなっていることがわかると、予算が立てやすくなります。
ポイント③:リピーターが多い
「年に1回お世話になっているかかりつけ美容クリニックです。」「〇月にはバッカルファットを除去し、今月はジョールファット除去しました。」などリピーターが多いクリニックはぜひチェックしておきましょう。
カウンセリングを受ける際のチェックポイント
ジョールファットの除去で失敗しないためには、クリニック選びが非常に重要です。できるなら、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けてから決めるとより失敗を防げます。特にチェックすべき項目を以下にまとめました。
ジョールファット除去が適切か否かを判断してくれるか
自分の悩みを改善するために、ジョールファット除去が適切かどうか判断してくれる医師でないといけません。顔が大きくて悩んでいる人は、ジョールファット除去以外の施術のほうが理想に近づく場合もあります。
最適な治療を提案してくれるか
患者がやりたいという治療をおこなうのは基本ですが、その人に合わない場合は最適な治療を提案してくれるか、というのも大切なポイントです。
即決ではなく考える時間をくれるか
ジョールファット除去はメスを使う治療のため、個人差があるものの1週間程度のダウンタイムが予想されます。
「今日すぐに治療ができます」というクリニックでそのまま治療をおこなうのではなく「すぐに施術を受けて生活に差し障りがないか」「別のクリニックでも同じ意見だろうか」など、一度冷静に考えられるように、一旦持ち帰ることをおすすめします。
まとめ
ジョールファットの除去は、マリオネットラインの改善やフェイスラインを整える効果が期待できる治療です。ダウンタイムやリスクも合わせて総合的に判断した上でカウンセリングを受け、施術を受けるのか・どのクリニックにお願いするのかを考えるのがおすすめです。