メーラーファットとは?除去するリスクやダウンタイムなど解説
メーラーファット除去は、顔のたるみやほうれい線などの悩みを解消し、小顔効果も得られるとして人気の施術です。小顔を目指したい方、また顔のたるみなどが気になり始めた方の中にはメーラーファット除去を検討している方もいるのではないでしょうか。
そんな方にとって気になるのが、術後のダウンタイムやリスクですよね。また、リスク回避の方法があれば知っておきたいと感じている方もいることでしょう。
そこで今回は、メーラーファット除去の手術方法、メリット、ダウンタイム、リスクなどについて解説します。リスクを避けるためのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
メーラーファットとは?
メーラーファットとは、頬の中央から上側の位置にある皮下脂肪のことです。メーラーファットが多いと、笑ったときにぷっくりとふくらんで顔が大きく見えてしまったり、顔が丸く見えたりします。
また、加齢などの影響でたるみが生じると、メーラーファットの位置も下がってしまい、顔が全体的に下垂して見え、老けて見えるようになることもあります。
そうした悩みを解消する方法として美容クリニックでおこなわれているのが、メーラーファットを除去する手術です。メーラーファット除去はダウンタイムが短く、比較的短時間で施術を受けられるという魅力があります。
バッカルファットとの違い
頬に付く脂肪のかたまりは大きく3つあり、脂肪が付く場所によって「メーラーファット」「バッカルファット」「ジョールファット」と呼び名が異なります。
バッカルファットは、皮下脂肪を支える筋肉の奥にある脂肪のかたまりです。
メーラーファットは皮膚に近い位置に存在するのに対し、バッカルファットは頬の筋肉の奥に存在し、口腔内からの距離が近い脂肪のかたまりとなります。
メーラーファットは顔の中央から上側に付くのに対し、バッカルファットは頬の中央に位置します。
バッカルファットが多いと顔の下半分にボリュームが出やすく、顔が大きく見えるようになるほか、フェイスラインがあいまいになりやすいのがデメリットです。また、加齢や筋肉低下によってたるみが生じると、フェイスラインがもたついたり、マリオネットラインが生じやすくなったりします。
ジョールファットとの違い
ジョールファットは口元に付く皮下脂肪のかたまりです。ジョールファットが増加すると、口角が下がって見えるほか、ブルドッグ顔の原因となります。
ジョールファットは加齢によって頬の脂肪が下がることで発生しやすい脂肪のかたまりですが、骨格などの影響で若い人でも悩まされることがあります。メーラーファットやバッカルファットと同様、気になる場合は手術によって除去できます。
メーラーファット除去の手術方法
メーラーファット除去は、麻酔をした後に鼻の穴、もしくは口角の内側に脂肪吸引管(カニューレ)を挿入し、脂肪を吸引する手術です。
カニューレはごく小さな穴をあけるだけで脂肪吸引が可能なので、縫う必要がなく、手術自体も30~40分程度で終了するのが一般的です。また、縫わないので抜糸や術後の通院の必要もありません。
メーラーファット除去のダウンタイム
メーラーファット除去は、小さな穴をあけて脂肪を吸引するだけの施術なので、ダウンタイムが短いのが特徴です。個人差があるものの、ダウンタイム期間は術後1週間程度を目安とみておくと良いでしょう。
ダウンタイム期間によく見られる症状として挙げられるのは、内出血、軽い腫れや痛みです。痛みがひどいときは痛み止めを飲んだり、患部を冷やしたりすることで対処できます。
内出血は1週間では治らないことが多いものの、メイクで目立たなくすることは可能です。手術の翌日からメイクができる(※)ので、ほとんどの場合、手術をした翌日には普段通りの生活を送ることができるでしょう。
※クリニックによっては、施術を受けた当日からメイクをしても良いと言われるところもあります。いずれにしても、医師の指示に従いましょう。
メーラーファット除去のメリット
メーラーファットを除去することには、どんなメリットがあるのでしょうか。メーラーファット除去をすることのメリットを具体的にみていきましょう。
すっきりとした小顔になれる
メーラーファットがあると、顔が大きく見えやすいですが、除去することで小顔を目指せます。また、顔が丸く見えやすい方も、メーラーファットを除去することですっきりとした印象に変化するでしょう。
ダウンタイムが短い
メーラーファット除去は、美容整形のなかでもダウンタイムが短い施術なので、日常生活に大きな支障をきたすことがないというメリットもあります。
大掛かりな美容整形だと仕事の長期休暇を取得したり、しばらくは人と会ったりできないといったデメリットがありますが、メーラーファット除去についてはその必要がありません。
バレずに美容整形ができる
ダウンタイムが短いことに加え、傷跡も表面からは見えないので、メーラーファット除去はバレない美容整形としても人気があります。他の人に内緒でこっそり手術をしたい方も、メーラーファット除去だとチャレンジしやすいでしょう。
たるみ予防につながる
メーラーファットを放置していると、加齢などによってたるみが生じやすくなります。顔のたるみが気にならない若いうちにメーラーファットを除去しておけば、ほうれい線やたるみなどの予防にもつながるのがメリットです。
メーラーファット除去のリスク
「小顔になれる」「たるみ予防になる」などのメリットがあるメーラーファット除去ですが、施術を受ければ誰でも満足のいく仕上がりになるというわけではありません。メーラーファットを除去した方のなかには、施術を受けたことを後悔する人もいるようです。
では、メーラーファット除去には、どんなデメリットがあるのでしょうか。メーラーファットの除去を検討中の方は、リスクについても確認しておきましょう。
老け顔の原因になる
頬のぷっくりとした脂肪を除去すると、顔に立体感がなくなり、やつれた印象を与えてしまうこともあります。また、メーラーファットを減らしすぎると、頬にくぼみができて老けて見えるようになることもあるでしょう。
加えて、顔の脂肪がなくなることで皮膚にたるみが生じ、逆にほうれい線が目立つようになることもあります。
ほうれい線やたるみを予防してメーラーファットを除去したのに、逆に老けて見られるようになると、がっかりしてしまいますよね。メーラーファット除去には、そうしたリスクが生じる可能性があることも心に留めておきましょう。
ほかの点として、メーラーファットによってふくらんだ頬が自分にはコンプレックスだったとしても、意外とそれがチャームポイントになっていることもあります。除去してすっきりとした頬になっても、「以前の顔のほうが良かった」となってしまう可能性も否定できません。
ヒゲのようなしわができることがある
メーラーファットを除去する際に、鼻の穴からカニューレを挿入すると、カニューレを動かした跡が残りやすく、でこぼこが生じてしまうことがあります。そうしたでこぼこは、無表情のときはあまり目立たなくても、笑顔を作ると頬の皮膚が持ち上がって、ヒゲのようなしわができてしまうことが多いようです。
メーラーファット除去の仕上がりは、医師の技術や経験に左右されます。担当する医師の技術次第では、ヒゲのようなしわができるといったリスクがあることも覚えておきましょう。
左右差が生じることがある
メーラーファットを除去することで、顔に左右差が生じてしまうこともあります。
もともと人の骨格は左右同じように見えても、完全に左右対称ということはありません。そのため、これまでは頬の皮下脂肪で目立たなかった骨格の左右差が、メーラーファットを除去することで目立ってしまう場合もあります。
加えて、もともとの脂肪の付き具合や、メーラーファットの除去の仕方によっては、左右で脂肪の付き方が変わってしまい、左右差が生じることもあるでしょう。この場合は、再度施術を受けて左右差を解消することは可能であるものの、そのための手間がかかることになります。
麻酔によるアレルギー反応を起こすことがある
メーラーファット除去の施術は麻酔を使用します。そのため、ごく稀にではあるものの、麻酔によるアレルギー反応を起こすリスクがある点も心に留めておきましょう。
メーラーファット除去のリスクを避けるためのポイント
メーラーファットを除去したことで、「余計に老けて見えるようになった」「思っていた仕上がりと違う」となってしまうと悲しいですよね。せっかく時間と費用をかけて施術を受けるからには、「やって良かった!」と心から思えるような仕上がりを目指したいものです。
では、メーラーファット除去のリスクを避けるには、どうすれば良いのでしょうか。リスク回避のために心がけたい点をご紹介します。
評判のいいクリニックを選ぶ
クリニック選びを失敗すると、満足のいく仕上がりにならないばかりか、追加料金がかさんで思っていたよりも高額になったなどの金銭トラブルが発生することがあります。まずは美容クリニックのいろんな口コミを確認して、評判のいいクリニックを選びましょう。そして、そのなかでもメーラーファット除去の実績が豊富にあるクリニックを選ぶのがおすすめです。
メーラーファット除去で評判のいい医師を選ぶ
メーラーファット除去の仕上がりの良し悪しは、手術をおこなう医師の技術に左右されるため、メーラーファット除去で定評のある医師に依頼しましょう。また、カウンセリング時に自分の骨格や脂肪の付き方を見て、適切なアドバイスをしてくれる医師を選ぶのがおすすめです。
人によっては、メーラーファット除去よりもほかの施術のほうが適していたり、バッカルファット除去やジョールファット除去を組み合わせたほうがいい場合もあります。一人ひとりに合わせて最適な施術をアドバイスできる医師を選ぶと、満足のいく仕上がりを期待できるでしょう。
自分の理想の仕上がりを明確にしておく
どんなにメーラーファット除去で評判のいい医師に依頼しても、ただ単に「メーラーファット除去を受けたい」と伝えるだけでは理想どおりの仕上がりにならないこともあります。なぜなら、医師が思い描く理想の仕上がりと、施術を受ける側がイメージする仕上がりとの間にギャップが生じることがあるからです。
例えば、施術を受ける側は頬にふくらみのないスッとした仕上がりを理想としていても、医師は頬に少しふくらみを残した立体感のある仕上がりを目指して手術をおこなうかもしれません。その場合、医師にとっては完璧な仕上がりであっても、施術を受けた側は「イメージと違う」となってしまう可能性があります。施術を受ける前に、自分はどんな仕上がりを目指しているのか明確にし、自分のなりたいイメージを具体的に医師に伝えておきましょう。
メーラーファット除去がおすすめな人
メーラーファット除去には向き不向きがあり、人によっては施術を受けることで逆に老けて見られるようになることもあります。また、小顔目的での施術であれば、ほかの施術のほうが適していることもあるでしょう。
メーラーファット除去がおすすめなのは、以下のような方です。
- 顔が大きく見える
- 頬をすっきりさせて小顔を目指したい
- 頬のたるみが気になっている
- ほうれい線が目立つ
- 将来に向けて頬のたるみを予防したい
- 笑ったときに頬がふくらむのがコンプレックス
これらに当てはまらない方は、メーラーファット除去は向いていないと考えられるので、ほかの施術を検討するようにおすすめします。
メーラーファット除去Q&A
メーラーファット除去でよくある質問と回答をQ&A形式でまとめましたので、参考にしてみてください。
手術中・術後の痛みはありますか?
局所麻酔を使用して手術をおこなうので、手術中に痛みを感じることはありません。術後の痛みについては個人差があるものの、比較的軽い痛みを感じる方が多いようです。痛みがある場合は、処方された痛み止めで対処することになります。
メーラーファット除去の傷跡は残りますか?
メーラーファット除去の施術では、鼻の穴、もしくは口角の内側に小さな穴をあけて脂肪を吸引します。目立たない部位であることと、穴が小さいことから傷跡はほとんど目立ちません。
メーラーファット除去後にリバウンドすることはありますか?
メーラーファット除去では脂肪そのものを取り除きます。基本的に除去された脂肪が再生することはないので、リバウンドの心配はありません。
メーラーファットを除去したら、いつから入浴できますか?
シャワーであれば当日から可能です。ただし、入浴については腫れなどの症状の悪化を防ぐために、しばらく控えるほうがいいでしょう。クリニックによっては、長時間の入浴を控えれば、翌日から入浴可能としているところもあります。
メーラーファット除去後の注意点はありますか?
術後1週間は運動や飲酒など血行を良くするようなものは控えましょう。また、顔のマッサージなどもしばらくは控えるようにしてください。
まとめ
頬の上部に位置するメーラーファットを除去することで、すっきりとした小顔を目指したり、ほうれい線が目立つ、頬のたるみが気になるといった悩みを解消できる可能性があります。
とはいえ、メーラーファット除去にはリスクもあり、人によっては施術前よりほうれい線が目立つなどして老けて見えるようになる可能性があるのも事実です。
施術を受けることを考えている方は、自分に適した方法なのかよく検討し、信頼できる医師に依頼するようおすすめします。