レチノールの効果とは？注意点と使い方おすすめ商品を紹介

レチノールは美肌やエイジングケア（※）に欠かせない成分として、年々人気が高まっています。レチノールを使ってみたいけれど「肌荒れや副反応が心配」「使い方がわかりにくい」という方も実際には多くおられます。

本記事では、レチノールを効果的に使うための注意点や使い方をくわしく解説していきます。おすすめのスキンケアも合わせて紹介しますので、最後までご覧ください。

※本記事におけるエイジングケアとは年齢に応じたケアという意味として記載しています。

レチノールとはどのような成分

レチノールとは、ビタミンAの一種で皮膚や粘膜を正常に保つために欠かせない成分です。ビタミンAは油溶性成分なので、一般的に乳液やクリームなどの油性成分と相性がよくさまざまなスキンケアに配合されています。

一般化粧品に配合されるレチノールは、ハリ肌に効果を発揮する成分として注目の成分です。その効果の高さから、美容クリニックでも美肌治療として使われており、エイジングケアを考えている人には積極的に取り入れたい成分なのです。

レチノールとトレチノインの違い

レチノールに似た効果効能のある成分としてトレチノインがあります。トレチノインはビタミンA誘導体であり、体内の生理活性を促す効果があるため美肌効果があります。しかしながらトレチノインはレチノールと比べて生理活性の強さが50倍以上の強さがあるため、日常利用の化粧品として使うには不向きといえるのです。そのためレチノールは主に日常の化粧品に使われており、トレチノインは限定的に肌改善させる時の医薬品として使い分けることが一般的です。

またトレチノインは、美容クリニックや美容皮膚科で処方される医薬品になるため、化粧品よりも効果が強く、さまざまな美肌治療に使われています。トレチノインは、0.05％～0.2％の濃度で処方され、高濃度なほど刺激を感じやすいため、医師の指示に従って使用することが大切です。化粧品での配合は、0.04％以下が基準といわれています。

レチノールは肌につけると、レチノール→レチナール→レチノイン酸と変化します。トレチノインはレチノイン酸へとすぐに変換されるため、レチノールと比較すると効果高いです。最終的にレチノールもレチノイン酸に変換され、皮膚に作用します。

化粧品に使われるレチノールの種類

化粧品に配合されているレチノールには、主に以下の3種類があります。

• 純粋レチノール
• 酢酸レチノール
• パルミチン酸レチノール

純粋レチノール

純粋レチノールとは、シワを改善する効果が認められた成分で、資生堂が開発した有効成分です。レチノールはシワやハリに効果があるものの、非常に不安定で壊れやすい成分のため、配合しても肌に届きにくいという難点がありました。資生堂では、レチノールを安定配合させる技術が進み商品化に成功しました。

酢酸レチノール

レチノール誘導体（ビタミンA誘導体）の一つで、ビタミンAアセテート、レチノールアセテートとも呼ばれています。資生堂の化粧水や美容液に配合されている、ハリ肌に効果のある有効成分です。

パルミチン酸レチノール

一般化粧品に多く配合されるレチノール誘導体で、安定型ビタミンA誘導体とも呼ばれています。エステル化することで安定性を保ち、マイルドな効果のため副反応が出にくいのが特徴です。洗顔料や化粧水、乳液やクリームなどさまざまな商品に配合されています。

レチノールで期待できる効果とは

レチノール配合スキンケアで、期待できる効果には3つの効果があります。化粧品とクリニックの処方によるレチノールは、似ているようでも効果が違うため分けて説明しますね。

レチノールの効果①シワを改善する

シワを改善する効果のある純粋レチノールは、資生堂のみ配合されています。日本で唯一「シワを改善する」という認可を受けており、成分の安定化や特殊なチューブを開発し、酸素の影響を受けずに使用できます。

表皮のヒアルロン酸の生成をサポートし、水分量を増やすことでシワを改善する効果が認められています。2023年9月21日に新登場する「エリクシールレチノパワーリンクルクリーム」は、必見です。

レチノールの効果②肌にハリを与える

レチノールは、ゆるみがちな肌にハリを与える効果があります。ハリ不足を感じやすい目元や口元に使用すると、ふっくらとしたハリ肌効果が期待できます。

レチノールの効果③肌をなめらかに整える

レチノールには、肌をなめらかに整える効果があり、肌のごわつきや毛穴目立ちをサポートし、すべすべした肌を目指せます。

クリニックでおこなうレチノール治療の効果

美容クリニックや美容皮膚科では、レチノールを使用した施術やスキンケアの処方があり、より効果を発揮させることが可能です。クリニックではレチノールで有名な、ゼオスキンやエンビロンなどのスキンケアを取り扱いされているところもあります。

レチノール治療の効果①ターンオーバーを促進

レチノール治療には、ターンオーバーを促進する効果があり、新しい肌細胞を基底層から押し上げます。ターンオーバーが促進され、新しい皮膚細胞に変わることで、くすみをオフし透明感のある肌に導いてくれる効果が期待できます。

レチノール治療の効果②皮脂分泌の抑制、ニキビ改善

レチノール治療やクリニックで処方されるレチノールには、皮脂分泌を抑制しニキビを改善する効果があります。ニキビの発生や炎症を抑え、ニキビ跡にも効果が期待できます。ターンオーバーの促進により、老化角質が除去されニキビ跡の色素沈着や色ムラをサポートします。

レチノール治療の効果③コラーゲンの生成促進によるハリケア

レチノールには、肌の弾力をつかさどるコラーゲン産生を促進させる働きがあります。また、コラーゲンの分解を抑える働きがあるため、ハリケアには非常に効果的です。ハリのあるふっくらとした若々しい肌へと導いてくれます。

レチノール使用時の注意点

レチノールは使い始めに、肌荒れや赤みなどが出る場合があり、この副反応を「A反応」と言います。レチノールのスキンケアを使用する場合は「A反応」が出ても慌てないように、正しい知識を知ることが大切です。選ぶレチノールの種類により、効果や副反応も変わってきますので、順番に解説していきます。

レチノールのA反応とは

レチノールを使い始めるとA反応といわれる、肌荒れやごわつき、赤みや皮むけなどが起こる場合があります。パルミチン酸レチノールなどは、A反応が出にくいですが、純粋レチノールになると人によって肌荒れを生じることも。クリニックで処方されるレチノールやトレチノインは、使用開始後1～2週間は赤みや皮むけが起こりやすいため、経過を見ながら医師の指示に従ってください。

初めて使用する場合は2～3日に1回から使用する

レチノールは、使い始めに反応が出る場合があるため、肌に慣らしながら使用することをおすすめします。レチノール美容液やクリームなど、濃度が濃いものは2～3日に1回程度、少量から始めてみてください。

3日おきから2日おきと徐々に慣らし、毎日使用というステップが理想です。化粧水や濃度が低いと思われるレチノール化粧品に関しては、副反応が出にくいため、肌質に応じて使用しましょう。

基本的に夜のみ使用する

レチノールは、紫外線の影響を受けやすい成分のため、基本的には夜に使用します。化粧水など、レチノールの配合が少ないものは、朝夜使用できるものもあるため、商品に書かれてある使用方法をよく読んでご使用ください。

日焼け止めを必ず使用する

レチノールは、肌のターンオーバーをサポートするため、皮むけや赤みなどが出ると、落ち着くまでは皮膚が不安定になります。不安定な状態で紫外線を浴びると、普段よりもシミやシワができやすい可能性があります。日焼け止めは、必ず毎日塗るようにして紫外線から肌を守りましょう。

レチノール化粧品の使い方

レチノールは油溶性成分のため、スキンケアの順番が通常と変わる場合があります。レチノールの美容液やクリームは、基本的に乳液やクリームのあとにつけることが多いです。油溶性ビタミンなので、乳液やクリームなどの油性成分のあとからつけても浸透しやすく、またワンクッションおくことでA反応を出にくくさせることができます。

レチノール化粧品の選び方

レチノール化粧品は人気高く、毎年多くの新商品が続々発売されています。敏感肌や初めて使用する方は、濃度の薄い化粧水から使ってみることをおすすめします。肌にならしながら、美容液やクリームに切り替えていくといいでしょう。

レチノール化粧品おすすめ7選

レチノール配合のおすすめスキンケアを7選ピックアップしました。シワ改善からハリ肌、うるおいをサポートしてくれる心強いレチノール化粧品を厳選しています。初めての方でも使いやすいレチノールも入れているので、ぜひチェックしてくださいね。

エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム

画像引用：資生堂オンラインショップ

S　15g　6,380円（税込）
L　22g　8,580円（税込）

シワ改善効果のある純粋レチノールを配合したレチノールクリーム。ヒアルロン酸を生成し、真皮のコラーゲン密度を高めてシワを改善します。酸素を通さない特殊なチューブで、レチノールを劣化させずに使用できます。

気になるシワの部位になじませて、ふっくらする肌を目指しましょう。うるおいを与えながらつや玉肌に導く、エイジングケアにおすすめのレチノールクリームです。

エリクシール シュペリエル レチノパワー リンクルクリーム

画像引用：資生堂オンラインショップ

S　15g　6,490円（税込）
L　22g　8,690円（税込）

資生堂のリンクルクリームが進化して今秋新発売！硬くなりがちな肌をやわらかく、うるおいで満たすレチナジーエッセンス※を新配合。

レチノールがより肌に届きやすい処方になっているため、深いシワでお悩みの方やすでにシュペリエル エンリッチド リンクルクリームをお使いの方にもおすすめです。

※ヒマシ油、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、マヨラナエキス、グリセリン(保湿・肌なめらか)

キールズ DS RTN リニューイング セラム

画像引用：キールズ公式サイト

30mL　8,910円（税込）※2023年9月23日より9,460円（税込）に価格改定
50mL　12,320円（税込）

1本でハリや毛穴、乾燥小ジワ※を徹底ケアする夜用美容液です。ハリ不足だけでなく毛穴や小ジワなど、大人女子が年々増える悩みをトータルケアするなら、キールズのレチノール美容液がおすすめ。

遮光性のエアレス容器を採用、酸素や光に触れると分解しやすいレチノール守ります。ナイアシンアミドやセラミドを配合し、うるおいながらハリを与えます。

※乾燥による小ジワを目立たなくすること（効能評価試験済み）

レチノールインテンスリアクティベーションセラム

画像引用：SOME BY MI日本公式ショップ

30mL　3,078円（税込）

レチノール＋レチナール＋バクチオール配合のエイジングケア美容液。バクチオールは、次世代のレチノール様成分といわれるマメ科の植物から抽出される天然成分です。副反応が出にくいバクチオールを配合し、使いやすいレチノール美容液として発売された人気韓国コスメの商品です。濃厚なテクスチャーなのにべたつかず、みずみずしいうるおいに仕上がります。

イニスフリーレチノール シカ リペア セラム

画像引用：イニスフリー公式サイト

30mL　3,960円（税込）

レチノール（整肌成分）とシカ成分（ツボクサエキス）配合のレチノール美容液。毎日使える低刺激処方※だから、初めて使用する方や敏感肌の方に使いやすいレチノール美容液です。肌荒れを予防しながらハリ肌を目指せる人気の韓国コスメですよ。使いやすさとリーズナブルな価格で、韓国では発売時に即売り切れとなった話題の美容液です。

※低刺激テスト済み/自社調べ

なめらか本舗　薬用リンクル　ホワイトシリーズ【医薬部外品】

画像引用：なめらか本舗

サナ　なめらか本舗　薬用リンクル化粧水　ホワイト　200mL　1,210円（税込）
サナ　なめらか本舗　薬用リンクル乳液　ホワイト　150mL　1,210円（税込）
サナ　なめらか本舗　薬用リンクルナイトクリーム　ホワイト　50g　1,210円（税込）
サナ　なめらか本舗　薬用リンクルアイクリーム　ホワイト　20g1,100円（税込）

人気スキンケアなめらか本舗から、有効成分ナイアシンアミドとレチノールを配合した、薬用エイジングケアラインが2023年8月8日に発売。シワ改善と美白ケアができる有効成分ナイアシンアミド＋ピュアレチノールのスキンケアが、プチプラ価格で登場しました。レチノールを初めて使う方や、リーズナブルな価格で総合的なエイジングケアをしたい方におすすめです。

ダーマレーザー ウルセラR

画像引用：QUALITY　1ST公式サイト

フェイスパックで有名なダーマレーザーのナイアシンアミド25％＋レチノール配合美容液。2023年3月に発売してから、品切れが続きネット通販では高値で取引されている大人気レチノール美容液です。（※2023年8月現在）

ナイアシンアミド25％とレチノールを配合し、ガラクトミセス培養液に溶かし込んだ贅沢な美容液です。マイルドな使用感ながらうるおいケアもできるため、レチノール初心者さんにおすすめ。

まとめ

年齢とともに気になるシワやエイジングサインをサポートしてくれるレチノールは、大人女子の肌には積極的に取り入れたい成分です。レチノールの効果はある程度、価格に比例すると考えられるので、初めての方はプチプラからチャレンジし、徐々にレベルアップすることをおすすめします。弾むようなハリやうるおいを目指して、自分にぴったりのレチノール化粧品を見つけてくださいね。