チタニウムリフティングとは?効果やリスクを徹底解説
チタニウムリフティングは、リフトアップやトーンアップ・小じわの改善・毛穴の縮小など、さまざまな肌悩みにアプローチできるレーザー施術です。美容大国・韓国では大人気ですが、日本ではまだ導入しているクリニックが少ないため、効果や副作用などが気になっている方も多いでしょう。
今回の記事では、チタニウムリフティングの効果やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。また、気になる費用相場についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
チタニウムリフティングとは?
チタニウムリフティング(チタニウムリフトネオ)とは、レーザーによるリフトアップ施術のことを指します。もともとは脱毛用に開発された機械ですが、リフトアップやトーンアップ効果も期待できることがわかり、韓国でリフトアップレーザー機として発展しました。
チタニウムリフティングの大きな特徴は、波長の異なる4つのレーザーを同時に照射できる点です。従来の機器「チタニウムリフト」は3波長でしたが、チタニウムリフティングでは4波長にパワーアップしています。
チタニウムリフティングは755nm・808nm・940nm・1064nmの4つの層へ同時にアプローチでき、リフトアップや引き締めはもちろん、小じわ・毛穴の開き・キメの改善などの効果が期待できます。また、2つのモードが搭載され、一人ひとりの肌状態や施術部位によって使い分けも可能です。
なお、チタニウムリフティングは、額や目元・頬・口周り・フェイスライン・首のしわなど、さまざまな部位に照射することができます。たるみやくすみ、毛穴の開きが気になる部位を一度にケアできることが魅力です。
チタニウムリフティングで期待できる効果
チタニウムリフティングは、一度の施術でさまざまな効果が得られることから、韓国では「オールイン」と呼ばれることもあります。チタニウムリフティングの施術を受けることにより、以下のような効果が期待できます。
- リフトアップ・肌の引き締め
- くすみの改善
- 肌のハリ感アップ・開き毛穴の改善
- 小じわの改善
- 産毛の脱毛
期待できる効果について、順に詳しく解説していきます。
リフトアップ・肌の引き締め
チタニウムリフティングには「SHRモード」と「STACKモード」の2種類が搭載されており、肌の表層と深層に同時にアプローチが可能です。SHRモードは、比較的浅い層である真皮層にアプローチしてじんわり熱を与えます。その結果、熱たんぱく変性効果による肌の引き締め効果が期待できます。
一方、STACKモードはレーザーの波長が長く、SHRモードよりも深い筋膜(SMAS層)までエネルギーが届きます。肌を支える土台となるSMAS層にアプローチすることで、さらなるタイトニング効果を図り、たるみやハリ感の改善を目指します。二重あご・頬肉・目元・額などの細かい部分への照射はSHRモード、フェイスラインや骨膜など、肌の深い層にアプローチする場合はSTACKモードを使用します。
くすみの改善
チタニウムリフティングのSHRモードは肌のメラニン色素にも反応するため、くすみの改善にも効果的です。くすみが改善すると肌がトーンアップし、パッと明るく見えるようになるでしょう。
肌のハリ感アップ・開き毛穴の改善
チタニウムリフティングのSHRモードは肌の真皮層にアプローチし、開いた毛穴の引き締めにも効果を発揮します。また、SHRモードはSMAS層に到達し、顔全体のハリ感がアップする効果が期待できます。
小じわの改善
肌表面の小じわには、チタニウムリフティングのSHRモードが効果的です。肌の真皮層にアプローチすることで、目元や口元にできやすい小じわ・ちりめんじわの改善が期待できます。
産毛の脱毛
チタニウムリフティングはもともと脱毛に使用されていた機械のため、リフトアップと同時に産毛の脱毛も可能です。顔の産毛がなくなることで自然なトーンアップが期待でき、化粧ノリが良くなるのもうれしいポイントです。
チタニウムリフティングのメリット
チタニウムリフティングのメリットには、おもに以下の4つが挙げられます。
- 切らずに自然にリフトアップできる
- さまざまな肌悩みにアプローチできる
- 施術直後から効果が実感できることが多い
- ダウンタイムがほとんどない
それぞれのメリットついて、詳しく解説していきます。
切らずに自然にリフトアップできる
チタニウムリフティングは、メスを使わずにリフトアップできるため、フェイスリフト(切開リフト)などの外科手術に抵抗がある方でも気軽に受けることができます。自然なリフトアップ効果が期待でき、まわりに気づかれにくいのも魅力のひとつです。
さまざまな肌悩みにアプローチできる
チタニウムリフティングは、4つの波長を同時に照射することで複合的な肌悩みにアプローチすることができます。たるみや小じわ・毛穴の開き・くすみなど、さまざまな改善効果が期待できるため、「肌全体をきれいにしたい」「肌悩みが多い」という方におすすめです。
施術直後から効果が実感できることが多い
チタニウムリフティングには即効性があるため、施術した直後からリフトアップ効果を実感できることが多いようです。肌の変化をすぐに感じられるため、満足度が高いことも人気の理由です。
ダウンタイムがほとんどない
チタニウムリフティングは、肌の表面にダメージを与える施術ではないためダウンタイムがほとんどありません。一時的に肌に赤みが出る場合がありますが、数分から数時間で落ち着くことがほとんどです。施術後はすぐに化粧ができるため、赤みが出てしまってもメイクで隠せるでしょう。
チタニウムリフティングのデメリット
チタニウムリフティングにはさまざまなメリットがある一方で、いくつか注意点もあります。チタニウムリフティングのデメリットには、おもに以下の3つが挙げられます。
- 施術時に痛みを感じることがある
- 日本で取り扱いのあるクリニックが少ない
- まれに副作用が起こることがある
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきます。
施術時に痛みを感じることがある
チタニウムリフティングには冷却システムが搭載されています。肌の表面を-3℃に維持しながら施術するため、痛みが少ないことが特徴のひとつです。
ただし、痛みの感じ方には個人差があり、部位によっては痛みを感じる場合があります。クリニックによっては表面麻酔に対応していることがあるため、痛みに弱い方や不安な方は、麻酔の対応可否を確認しておくとよ安心でしょう。
日本で取り扱いのあるクリニックが少ない
チタニウムリフティングは韓国で大人気ですが、まだ新しい施術のため日本では知名度が高くありません。そのため、現時点では取り扱いのあるクリニックが少なく、施術を受けられる場所が限られています。しかし、日本でも少しずつ導入数が増えているため、今後さらに施術を受けやすくなるでしょう。
まれに副作用が起こることがある
チタニウムリフティングは副作用が少ない施術だといわれていますが、まれに赤みや膨らみ、色素沈着などが起こることがあります。施術後に不安な症状が出た場合は放置せず、クリニックに相談しましょう。
チタニウムリフティングがおすすめの人
これまで紹介してきたメリット・デメリットを踏まえると、以下のような人にはチタニウムリフティングがおすすめです。
- 皮膚を切らず自然にリフトアップしたい
- 肌のハリや弾力が欲しい
- たるみ・くすみ・毛穴の開き・小じわなど複合的な肌悩みがある
- 産毛を脱毛してトーンアップしたい
- 長いダウンタイムが取れない
- 痛みの少ない施術を希望している
これらの条件にあてはまる方は、ぜひチタニウムリフティングを検討してみてください。
チタニウムリフティングの値段相場
チタニウムリフティングの料金はクリニックによって大きく異なりますが、全顔1回で、30,000円~10,0000円程度が相場です。なお、クリニックによって照射可能な範囲が異なるため、料金だけでなく「施術の希望の部位が照射範囲に含まれているか」も確認しておきましょう。
チタニウムリフティングの施術の流れ
ここからは、クリニックでチタニウムリフティングの施術を受けるときの一般的な流れを紹介していきます。なお、当日までに施術部位をシェービングしておきましょう。
1.カウンセリング
初診の場合、受付を済ませたあとに問診表を記入します。その後、問診表をもとにスタッフによるカウンセリングを受け、現在の肌状態を確認します。
2.医師の診察
スタッフによるカウンセリングが終わったら、医師の診察を受けます。施術の効果や回数の目安、副作用などについて説明を受け、疑問点や不安なことがあれば質問しましょう。
3.洗顔
チタニウムリフティングはノーメイクで受ける必要があるため、施術前にクレンジングと洗顔をします。このとき、メイクや皮脂を十分に落としておきましょう。
4.施術
頬や口元・フェイスラインなど、希望の部位にチタニウムリフティングのレーザーを照射します。施術時間は部位によって異なりますが、約20~40分程度です。施術後はすぐにメイクや日焼け止めの使用ができ、当日から洗顔やシャワーも可能です。詳しいアフターケアについてスタッフから説明があるため、よく確認しておきましょう。
5.お会計
施術後はお会計を済ませ、必要に応じて次回の予約を取りましょう。
チタニウムリフティングに関してよくある質問
最後に、チタニウムリフティングについてよくある質問についてお答えしていきます。
効果はいつから?何回施術すればいい?
チタニウムリフティングは、施術直後からリフトアップ効果を実感できることが多い施術です。1回の施術でも効果的ですが、効果を維持したい場合は約3~4週間に1回、合計3~5回程度繰り返すことをおすすめします。その後もメンテナンスとして定期的に施術を受けると、より効果の持続性が高まるでしょう。
効果の持続期間は?
チタニウムリフティングは、施術直後にもリフトアップ効果を実感できますが、約2~3週間後でも肌内部でコラーゲンが産生されます。そのため、半年程度効果が持続することが多いようです。
チタニウムリフティングとハイフの違いは?
チタニウムリフティングがレーザーによる施術であるのに対し、ハイフは超音波を集中的に照射する施術です。どちらも「切らないリフトアップ」という点では同じですが、チタニウムリフティングはたるみだけではなく、毛穴の開きやくすみなど、より多くの悩みに対応できる点に違いがあります。
たるみの治療や予防に特化した施術を受けたい方はハイフ、複合的な肌悩みにアプローチしたい方はチタニウムリフティングがおすすめです。なお、リフトアップ効果を高めたい場合は、チタニウムリフティングとハイフの併用も可能です。
チタニウムリフティングとインモードどちらがいい?
インモードとは、RFという高周波エネルギーを肌に照射するリフトアップ施術です。インモードのアプリケーター(ハンドピース)にはいくつか種類がありますが、「ミニFX」には肌の引き締めと同時に脂肪細胞を破壊する効果もあります。
リフトアップとともに、顔の脂肪も減らして小顔になりたい方はインモードのミニFX、顔の脂肪が少ない方、さまざまな肌悩みを一度に改善したい方はチタニウムリフティングを検討しましょう。
チタニウムリフティングの施術を受けられない人は?
以下にあてはまる方は、チタニウムリフティングの施術を受けられない場合があります。
- 妊娠中
- 皮膚がん・前がん状態
- 日焼け直後
- 治療後日焼けする可能性が高い
上記以外にも施術を受けられないケースがあるため、詳しくはクリニックに確認しましょう。
まとめ
チタニウムリフティングは、波長の異なる4つのレーザーを同時に照射でき、リフトアップや引き締めのほかにも小じわ・毛穴の開き・キメなどの改善効果が期待できます。
もともと脱毛用に開発された機械のため、産毛の脱毛にも効果があり、トーンアップや化粧ノリの向上も可能です。さまざまな肌悩みに対して同時にアプローチできるため、韓国では非常に人気があります。
今後、日本でも施術を受けられるクリニックが増えていくと思われますので、リフトアップをはじめとした肌の総合的なケアをしたい方は、ぜひチタニウムリフティングを試してみてください。