骨切り手術は失敗リスクがあるのか?分かりやすく解説
「顔が大きい」「エラが張っている」などの悩みを解消する施術として知られている骨切り手術。美容整形外科で悩みを相談した際に、勧められたことがある方もいるかもしれませんね。長年のコンプレックスが解消されるのなら……と手術を受けたい気持ちがある一方で、「失敗リスクがあるのでは?」という不安が大きく迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、骨切り手術とはどのような施術なのか、メリットとデメリット、失敗リスクについて解説します。骨切り手術を受けるか迷っている方は、本記事を参考にしてみてください。
美容整形での骨切り手術とは
顔の形(フェイスライン)を決めるのは骨格です。ダイエットをするなどして顔についている脂肪を減らしても、人によっては骨格のせいで小顔になれないことがあります。そんな悩みを解消する方法として美容整形でおこなわれているのが骨切り手術です。
骨格の悩みとして多いのが、エラが張っているというもの。エラが張っていると、顔が横に広がって見えるため、顔が大きい印象を与えます。また、顔が四角やひし形に見えるため、理想のフェイスラインと大きく異なると感じる方もいることでしょう。
骨切り手術ではエラを切除して小顔に見せる施術のほか、顎が長い、頬骨が張っているといった悩みに合わせて、顎の骨や頬骨を切る、削るといった施術をおこないます。
エラが気になる場合の美容整形の方法は大きく2つ
顔の骨格の悩みとして多いエラを解消して小顔にしたい場合、大きく2つの方法があります。
1つ目は切らない施術で、代表的なものがエラボトックス注射です。エラの部分にボトックス注射を打つことで周辺の筋肉を委縮させることができるため、エラが目立たなくなります。効果の持続期間については3~6ヶ月が目安となっており、定期的に施術を受ける必要がありますが、切らずに受けられる美容整形であるのがメリットです。
2つ目がエラそのものを切除する骨切り手術です。エラが大きく張り出している場合は、エラの一部を切除してしまうことでフェイスラインをスッキリ見せることができます。悩みを根本から解決できる美容整形といえるでしょう。
骨切り手術の流れ
骨切り手術は下記のような流れで行われます。
1.カウンセリング
まずはカウンセリングにて、悩みやなりたいイメージなどを相談します。
2.検査
顔面骨 CT 検査・歯科レントゲン検査などをおこない、それに基づいて骨を切るラインをデザインします。(通常、ここで手術の予約をして帰宅します。)
<手術当日>
3.麻酔をおこなう
寝ている間に手術が終えられるように、全身麻酔でおこなわれるのが一般的です。
4.手術
カウンセリング時に決定したデザインに沿って、骨切り手術を行っていきます。
5.帰宅
手術が終わったら、数時間程度休息した後に帰宅します。
骨切り手術のメリット
骨切り手術はメスを使った美容整形術なので、エラボトックス注射と比較するとハードルが高く感じる方もいることでしょう。ほかの手術と同様、失敗のリスクがゼロとも言えず、骨切り手術を受けるかどうかについて迷っている方もいるかもしれません。骨切り手術にはメリットとデメリットがあるので、両方を比較してみて受けるべきかどうか検討するのがおすすめです。
まずは骨切り手術のメリットをご紹介します。
コンプレックスを根本から解消できる
「エラが張っている」「骨格から顔が大きく見える」などフェイスラインにコンプレックスを持っている人は少なくありません。顔のむくみや二重あごなどの悩みは努力でなんとか解決できても、骨格は自力でどうにかできるものではなく、生涯に渡ってコンプレックスと付き合っていく必要があります。
メイクなどを工夫すれば、多少気になる部分を目立たなくできるとはいえ、やはり限界を感じることも少なくないでしょう。その点、骨切り手術で気になる部分を切除して理想のフェイスラインに整えることができれば、コンプレックスを根本から解消できるのがメリットです。
効果が半永久的に続く
エラボトックス注射などによる施術だと効果持続期間が限定されているため、効果を維持するためには定期的に施術を受ける必要があります。骨切り手術を受ければ、その後は効果がずっと続きます。エラの張りなど気になる部分が解消され、その状態が継続するのは大きなメリットといえるでしょう。
骨切り手術のデメリット
骨切り手術にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。デメリットについても知っておきましょう。
費用が高額である
骨切り手術は全身麻酔をしておこなう外科手術なので費用が高額です。費用はクリニックや施術内容によって異なるものの、100万円を超えるケースが少なくありません。
ローンなどで支払うことはできるとはいえ、一度に高額な費用がかかるのが骨切り手術のデメリットといえるでしょう。ただし、エラボトックス注射などとは違って定期的に同じ施術を受ける必要はないので、長い目で見るとエラボトックス注射と費用総額は大きくは変わらないケースもあります。
ダウンタイムがある
骨切り手術のダウンタイムは比較的長めです。手術後2~3週間は腫れやむくみなどが見られます。
1ヶ月くらい経過すると腫れはある程度落ち着きますが、むくみや腫れなどの症状が治まって皮膚の硬さが取れるまでには半年ほどの期間が必要です。(皮膚の硬さは見た目では分かりません。)もちろん、ダウンタイムの長さには個人差があり、施術した部位や範囲によっても異なりますが、術後しばらくは腫れやむくみが残るとみておきましょう。
神経障害のリスクがある
顔には顔面神経、眼窩下神経、オトガイ神経などの神経があり、手術の際にそうした神経を傷つける可能性もあります。また、神経を傷つけなくても、手術によって触れることで一時的に麻痺した状態になる神経障害が残ることもあります。神経障害については、時間の経過とともに元の状態に戻ることがほとんどですが、1年くらいかかることもあるようです。
骨切り手術でよくある失敗
せっかく「小顔になれる」「コンプレックスを解消できる」と期待して骨切り手術を受けても、失敗して思うような仕上がりにならないと残念ですよね。骨切り手術ではどのような失敗が起こり得るのか具体的にみていきましょう。
骨切り手術の効果が実感できない
骨切り手術でありがちな失敗のひとつが、手術の効果が実感できないというものです。特にエラを切除する際に起こりやすい失敗といわれています。
その理由は、手術中にエラの切除具合が確認しにくいことにあります。骨切り手術では、口の中の粘膜部分を切開して骨を削っていきます。顔表面に傷を入れてエラを切除する方法であれば、しっかりと確認しながら切っていくことができますが、内側からの切除は難易度が高い方法です。高度な技術が求められるため、担当する医師によってはうまく切除できないこともあります。
また、手術を受ける人によってはフェイスラインの近くに神経が走っていることもあり、必然的に切除できる骨の範囲が狭くなるケースもあります。痛い思いをして手術を受けたのに、仕上がりが手術前と大きく変わらないとなると、「高額な費用をかけたのに……」とショックを受けることになるでしょう。
不自然なフェイスラインになった
別の失敗例として、骨切り手術を受けた後に、フェイスラインが不自然になることもあります。例えば、耳の下部分から顎までのラインが不自然なほどまっすぐになってしまったり、顎が細くなりすぎてしまったり、変な部分に角ができてしまったりするかもしれません。
骨切り手術で切除する範囲を欲張ってしまうと、こうした不自然なフェイスラインにやりやすいです。また、顔の骨格全体のバランスを考えずにデザインを決めてしまう場合も同様です。効果が出ないほど少量の切除も問題ですが、やりすぎてしまうと修正が難しいので注意しなければなりません。
顔の左右差が気になるようになった
人間の顔は基本的に左右非対称です。左右対称に見える場合でも、実際は左右で少しずつ異なります。そのため、「顔の右半分のほうが写真写りはいい」とか、「自分の左半分の顔のほうが好き」といったことがしばしば生じるのです。
骨切り手術をしてエラや頬骨など気になる部分を削ると、それまで気にならかなった左右差が目立つようになることがあります。エラや頬骨の張りなどのコンプレックスが解消されることで、顔のバランスなど他の部分がが気になるようになってしまうのです。
また、顔全体のバランスを考えずに左右同じように切除してしまうと、それが左右差を生じさせる原因となることもあります。例えば、左右でエラの張り具合が異なる場合は、左右それぞれに切除する幅やカーブのつけ方などを変化させなければなりません。そうしなければ、フェイスラインに左右差が生じてしまうことになるでしょう。
皮膚にたるみができた
骨切り手術で骨を切除しても皮膚はそのままなので、それがたるみになることがあります。これは手術の失敗ではないものの、別のコンプレックスにつながるため不満の原因となります。
特に手術前から皮膚にたるみが生じている方の場合、たるみが悪化することも考えられます。骨切り手術を希望している方は、術後にたるみが生じる可能性や対策についてカウンセリング時にしっかりと医師に相談しておきましょう。術後にたるみが生じた場合の対策としては、糸リフトやハイフ、フェイスリフト(切開)などの施術をおこなうことが多いです。
骨切り手術で失敗しないためのポイント
骨切り手術をして、「失敗した」「思っていた仕上がりと違う」という後悔を避けるには、どうすればいいのでしょうか。骨切り手術で失敗しないためのポイントをご紹介します。
骨切り手術で定評ある医師を選ぶ
エラを切除するといった骨切り手術は、整形術の中でも高度な技術を必要とします。骨切り手術の経験を積んだ評判のいい医師に依頼するのが、失敗を避けるのに欠かせないポイントです。
よくあるのが、クリニック選びには時間をかけても、担当医師はクリニックにお任せしてしまうというもの。いくら骨切り手術で多くの症例を持っているクリニックでも在籍している医師が多い場合、どの医師が担当するかで仕上がりは変わってきます。失敗を避けたいなら、評判のいいクリニックを選んで満足するのではなく、どの医師に依頼するかという点も決めておきましょう。
なりたい顔のイメージを明確にする
骨切り手術をするにあたって、気になる部分を医師に伝えるだけでは自分が思っているイメージと同じ仕上がりになるとは限りません。エラを切除する、頬骨の一部を切除するといった手術でも、どれくらい切除するのか、どんな形状に残すのかで仕上がりの印象は大きく変わります。気になる部分を切除することで、どういうフェイスラインを目指したいのか、イメージをはっきりとさせておきましょう。
そして、そのイメージを具体的に担当医にしっかりと伝えておくことが大切です。自分が思い描く仕上がりと医師が思い描く仕上がりにズレがあると、手術後に「失敗した」と感じてしまうでしょう。特に手術で切除する部分をデザインしてもらうときは、医師に自分の希望がしっかりと伝わっているかよく確認しておくようおすすめします。
疑問点などはしっかりと質問する
疑問点などがある場合は、手術をする前にきちんと確認しておくことも大切です。例えば、手術後に普通に食事はできるのか、生活面でどんな変化が求められるのか、などという点について具体的に確認しておきましょう。また、手術に起こり得るリスクにはどんなものがあるのか、失敗例としてどんなものがあるのか、といったことも確認しておくことができるかもしれません。
費用についてもしっかりと確認しておくようおすすめします。手術代として提示されている費用には何が含まれるのか、それ以外で支払いが必要になるものはあるのか尋ねておきましょう。提示されている料金で全部だと思っていたら、別途麻酔代などが請求されたというケースは多く、それがトラブルにつながることも珍しくないからです。
加えて、術後しばらくは定期的にクリニックに通う必要があり、その都度費用がかかります。術後の通院費の目安についても確認しておくと、気持ちの準備ができるでしょう。
骨切り手術Q&A
骨切り手術にまつわるよくある質問にQ&A形式でお答えします。
ダウンタイムは何日くらいですか?
ダウンタイムについては個人差がありますが、術後2~3週間くらいは腫れやむくみがあります。1ヶ月程度で大きな腫れは治まりますが、組織が引き締まって完成形となるのは術後半年くらいが目安です。
術後の痛みはどれくらい続きますか?
顔の腫れが治まるまでの間は痛みがあるため、処方された鎮痛剤を服用することになります。手術から時間が経過するにつれて、徐々に痛みは治まります。
骨切り手術の修正はできますか?
骨切り手術を受けたものの、仕上がりに満足できず失敗だと感じた場合、修正を受けることはできます。ただし、広く切除しすぎてしまったことによる失敗は、骨切り手術による修正はできません。また、神経が走っている位置によっては、それ以上、骨を切除できないこともあります。修正手術は難易度が高いので、修正の症例が多い高度な技術を身につけた医師に依頼することが大切です。
骨切り手術の費用はどれくらいですか?
手術の内容、範囲などによって異なりますが、100万円を超えるケースが多いとみておきましょう。複数のクリニックで見積もりを出してもらって費用を比較すると、自分が受ける手術に対するだいたいの費用を知ることができます。
骨切り手術の失敗が怖い方は小顔矯正サロンがおすすめ
顔の骨格が気になるけれど、「骨切り手術は失敗が怖い」「そもそも痛いのが苦手」という方もいるのではないでしょうか。そんな方には、顔にメスを入れることなく悩みを解消できる小顔矯正サロンがおすすめです。美cuol(ビキュール)では、フェイスラインの悩みに合わせて「エラ張り改善小顔コース」「面長改善小顔コース」「丸顔改善小顔コース」などのコースをご用意しています。
美cuolの小顔矯正は、小顔コルギ、カイロプラクティック、エステティックの3つの技術の融合によって誕生した独自の「小顔王子®式小顔術」によるものです。骨一つひとつを動かして骨格を矯正するので、理想のフェイスラインが目指せますよ。初めての方はお得な初回限定価格でお試しできるので、お気軽にご相談ください。